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石橋静河はイメージアップ、森七菜はダウン? 『恋あた』が女優人生に与える影響とは?

文=早乙女りこ(さおとめ・りこ)

この恋あたためますか』公式サイトより

 森七菜中村倫也石橋静河仲野太賀の4人が恋の四角関係を繰り広げているドラマ『この恋あたためますか』の第8話が12月8日に放送された。石橋扮する北川里保のあまりに切ない決断に、涙した視聴者も多かったようだ。

 最終回に向け急展開が続く『恋あた』。第8話の前半は付き合い始めた井上樹木(森七菜)と新谷誠(仲野太賀)の幸せいっぱいなデートの様子が描かれ、SNSには「キキマコかわいすぎる」「今年1の推しカップル」など2人の幸せを願うコメントが並んでいた。しかし終盤では、浅羽拓実(中村倫也)と樹木の特別な関係に大きな不安を抱いていた里保が、ついに浅羽に「別れよう」と自ら告げてしまう。さらに唐突な別れ話にただ驚くばかりの浅羽に「拓実は樹木ちゃんが好きだよ」と諭すように伝えたのだ。そして、その翌日、新谷に別れたことを報告、いつもの強がる笑顔も今回ばかりは保てずに泣き崩れてしまう。

 この里保の涙の反響は大きかった。最初から一貫して、健気で優しく、控えめな大人の女性として描かれている里保。これまでも、そんな里保を完璧に演じる石橋のその切ない演技に度々注目が集まってきた。そして今回の泣き崩れるシーン、「泣いた北川さん、本当に綺麗だった。素敵な女優さんですね」「哀しいのに笑う表情も、決壊するように流す涙も上手すぎる」「石橋静河ちゃんはなんでこうも切ない役ばっかり……演技上手すぎて泣かせられてばっかりです」などと称賛の声が続々と集まり、この日のTwitter国内トレンドの上位に「北川さん」「里保さん」と2つも入るほど。

 女優にとって、演じた役柄のイメージが役者自身のイメージを左右することはよくあること。演技が自然であるほどに、見るものは役者と役柄を同一視してしまいがちだ。

 世間の反応を見る限り、石橋にとって、『恋あた』の里保役は大きなイメージアップにつながったといえるだろう。残り放送回の少ないドラマ内では里保の恋が報われることはもうなさそうだが、相手の幸せを思い、自ら身を引いたその役は、女優・石橋静河に儚さや切なさを纏わせより美しく輝かせた。 

2020年ブレイク女優、森七菜の今後を左右?

 一方で、イメージダウンを心配されているのがヒロインの樹木を演じている森七菜だ。映画『天気の子』やNHK連続テレビ小説『エール』など数々の話題作に抜擢、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せ、11月末には本年度最も飛躍した女優に贈られる「第12回TAMA映画賞」の「最優秀新進女優賞」を受賞。愛らしい天真爛漫な笑顔や、くるくると変わる表情、何よりもその自然な演技が高い評価を受けている。今回の『恋あた』でも毎回「今日もかわいかった」などの声が多く上がっている。

 しかし、気になるのは初回からヒロイン・井上樹木への批判の声が多く聞こえてくること。上司にもタメ口で口が悪くガサツ、仕事してない、共感できない、などなど多くの悪い意見が目立っていた。回を重ねるごとに樹木も成長していくのだが、里保と浅羽が付き合い始めた頃から、お世話になっている先輩の彼に近寄るあざとい女、といったイメージも加わってしまった。

 里保と新谷が健気で相手を思いやれる“いい人”として描かれているだけに、余計に際立ってしまう、樹木の幼さ。顔が売れ出したばかりの森にとって、今度のドラマで初めて見るという人も、多い中でそのイメージがそのまま本人についてしまうのは心配だ。

 過去には役柄のイメージで好感度が大きく下がってしまった女優も多くいる。古くは1993年に放送された『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)で不倫相手の役を演じた裕木奈江。当時アカデミー賞優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞して、さらなる活躍が期待されていた。しかし、その役のイメージから世間から大きなバッシングを受け、スポンサーは激減、一時芸能界から姿を消すほどの騒動になってしまったのだ。

 最近でも女優の吉岡里帆がドラマやCMの役から「あざとすぎる」と、一部の女性たちから叩かれるといったこともある。もちろん、人気が出るほど、アンチが増えるのも当然ではある。

 『恋あた』の今後の展開を考えると、もし浅羽とのハッピーエンドとなるのなら、里保や新谷の気持ちをうまく回収していかないと、場合によっては森へのイメージダウンに繋がってしまう可能性があるだろう。

 物語はラストスパート。ここまで上り詰めたら、あとは一気に駆け下りるだけだ。森の今後の女優道のためにも、視聴者の気持ちも収まる、クリスマスの奇跡を願わずにはいられない。

■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/

早乙女りこ(さおとめ・りこ)

早乙女りこ(さおとめ・りこ)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

最終更新:2020/12/14 20:00

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