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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『天国と地獄』でまさかのBL展開?

高橋一生『天国と地獄』でまさかのBL展開? 過去には菅田将暉も「僕のBLが好きなのかな」

ドラマ『天国と地獄』
天国と地獄~サイコな2人~』公式サイトより

 綾瀬はるかが主演を務める『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)に出演している高橋一生。連続猟奇殺人事件の容疑者・日高陽斗役だったが、ひょんなことから綾瀬演じる女刑事・望月彩子と魂が入れ替わってしまい、それ以来女性刑事の役を好演中だ。歩き方や佇まい、しぐさ、話し方、表情、そういったひとつひとつがすべて女性らしく見え、視聴者からは毎回「高橋一生さんは完全に女性にしか見えない」「毎回唸らされる」「高橋一生、本当に女性乗り移ってるみたいですごい」などと驚きの声が上がっている。

 そんななかで、2月7日に放送された第4話のあるワンシーンを見た一部の視聴者が、ネット上でざわついている。それは彩子と日高がホテルの高級スパで密会する場面。秘密厳守の対応をしてくれる、ということで彩子(中身は日高)が選んだ場所だ。「こんなとこに誰と来るの?ひょっとして五木さん(中村ゆり)とか?」と聞く日高(中身は彩子)に「富樫さん(馬場徹)とは一度来ましたね」とさらっと明かす彩子(中身は日高)。「え、あんた、そうなの?」と驚く日高(中身は彩子)の問いかけには答えずに謎めいた笑顔でかわしていた。富樫は日高の会社の部下で、男性だ。この何気ないやり取りに「日高と富樫が一緒にスパのくだりが気になりすぎる」「今日イチ衝撃は営業富樫スパ」「いや日高と富樫がスパ行く関係性ってことで色々吹っ飛んだわ」と衝撃を受けた視聴者が多かったようす。

 そういえば日高は入れ替わり後に、彩子の同居人・陸(柄本佑)に積極的に迫るベッドシーンもあった。その際もネットでは魂は男性同士なので「精神的BL」などと騒がれていた。「日高、実は女性が入れ替わってる?」といった考察をする声もあるが、もしかすると日高はゲイかバイセクシュアルという設定なのかもしれない。

 というのも『天国と地獄』の脚本家・森下佳子は、これまでにも手がけてきた数々の作品のなかで度々BLを匂わせてきたのだ。2013年の連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)や2017年の大河ドラマ『女城主 直虎』(NHK)では、どちらも俳優の菅田将暉が演じる役どころに、かすかではあるがBLの香りを漂わせるようなシーンを演じさせているのだ。のちに菅田本人も「必ずBL要素が一瞬入るんです。森下さんは僕のBLが好きなのかな(笑)」とコメントしていた。

 一体、なぜ森下はBL要素を匂わせるのだろうか? そこには何か深い理由があるのかもしれない。森下は作品作りにおいて、“両義性”を大切に考えているという。天国と地獄、善と悪、男と女、すべてが入れ替わってしまうドラマ『天国と地獄』の世界。もしかしたら性別の垣根を壊し、固定概念や価値観を崩そうという森下の狙いがあるのかもしれない。魂が入れ替わった日高と彩子は、すでに男性であり女性である。善であり悪でもある。それこそが両義性と言えるだろう。

 「私はあなたで、あなたは私なのです」と彩子(中身は日高)が日高(中身は彩子)に言うセリフ。価値観が崩れたのちに見えてくるものは、公式HPには「究極の愛」だと記されている。果たして今後どのような愛が描かれるのだろうか。そろそろ物語も中盤に差しかかり、いっそうスピード感が増してきそうだ。今後の展開を楽しみに待ちたい。

■番組情報 日曜ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』
TBS系/毎週日曜日21時~
出演: 綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹ほか
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩
プロデュース:中島啓介音楽:髙見 優
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/

南沢けい子(ライター)

愛知県名古屋市生まれの食いしん坊ライター。休日はNetflixやAmazonプライムを駆使して邦画や洋画、海外ドラマを観まくるインドア派だが、Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』に影響されて20インチのミニベロを購入。主人公の男の子たちになった気分でサイクリングロードを走るのが最近の楽しみ。

みなみさわけいこ

最終更新:2021/02/14 18:30
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