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吉沢亮『青天を衝け』が女性ウケで高発進! NHKが生かした爆死大河『花燃ゆ』の教訓とは?

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NHK『青天を衝け』ウェブサイトより

 “予想外”の好スタートにNHK関係者からも驚きの声が上がったようだ。

 吉沢亮が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』が2月14日にスタートし、平均視聴率20.0%を記録。13年の『八重の桜』(21.4%)以来8年ぶりの大台超え発進となった。

 今作で吉沢が演じる主人公は、24年度上期に20年ぶりに刷新される新一万円札の顔としても注目される「日本資本主義の父」渋沢栄一。しかし、前評判はけっして高くはなかったうえに、当日は思わぬハプニングにも見舞われてもいた。

「大河ドラマでは“鬼門”とされる近現代。『渋沢栄一』と聞いても、世間は“新しいお札の人”というイメージしかなく、500の企業の育成に関わった実業家とはいえ、どんな人物か即答できるものがない。さらにこの日は、宮城、福島で震度6の地震が起きたことで、L字にニュースが流れて画面が見にくくなるハンデもあった。下手をすると、同じ近現代が題材で、大河史上初めて全話平均視聴率が1桁台だった『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(19年)の二の舞いになることも危惧されていました」(テレビ関係者)

「国宝級イケメン」と呼ばれる吉沢に加え、ディーン・フジオカ、町田啓太、玉木宏、高良健吾、岡田健史らがキャストに名を連ねていることから、ネット上では「イケメン祭り」と話題を呼んでいたが、実際、『青天を衝け』初回の世代別視聴率を前作と比べると、明らかに女性視聴率が2~5%跳ね上がっていることもわかっている。

 ここにはNHKの過去の反省点が生きていると指摘するのは、テレビ誌ライターだ。

「NHKの『イケメン大河』で思い出されるのが井上真央主演の『花燃ゆ』(15年)です。江戸末期の長州藩を舞台に吉田松陰の末妹・文役を井上が演じ、当時旬だった東出昌大、高良健吾、賀来賢人たちイケメン俳優が揃い踏みでした。しかし、番組サイドが『セクシー大河』『幕末男子の育て方』といったキャッチコピーで番宣を繰り返したことで、始まる前から拒絶反応を起こしてしまった大河ファンが続出。平均視聴率は12.0%と大爆死してしまった。昨今では胸キュンポイントは視聴者が勝手に見つけてSNSで盛り上がるもので、制作サイドが仕掛けたのは明らかに戦略ミス。今回は過剰なイケメン押しはしておらず、自然発生的に女性視聴者が増えている。今後も高い数字をキープしていきそうです」

 歴女や2.5次元系舞台で歴史物にくいついてきた女性層を、上手に取り込むことで大ヒットにつながるかもしれない。

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最終更新:2023/01/04 13:56
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