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TBS“ジャニーズ頼み”の壁は超えられるか…『オー!マイ・ボス!』視聴率を支える玉森にも限界が

文=東海林かな(しょうじ・かな)

『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』公式サイトより

 今話題の女優・上白石萌音が主演を務める『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)の第7話が間もなく放送される。火曜ドラマとしてはヒット作となった『恋はつづくよどこまでも』に続く上白石の抜擢や、『恋つづ』スタッフ再集結と当初から気合が入っていた『ボス恋』だが、主題歌も例外ではない。Kis-My-Ft2が歌う「Luv Bias(ラブ バイアス)」だ。Kis-My-Ft2にはドラマで潤之介を演じる玉森裕太がいる。

 ドラマでは、平凡な女子を演じる上白石が、子犬系男子・玉森裕太との妄想をふくらませ、次第に恋に落ちる様子がたっぷりと描かれている。奈未に比べると描写の少ない潤之介だが、主題歌を読み解くと潤之介から奈未へのひたむきな思いが見えてくる。

 「Luv Bias」は、“どうにもできない恋する思い”を歌ったミディアムバラードで、歌詞や世界観はドラマとリンクしている部分が多い。「悲観的だった世界に“愛”という一筋の光が差し、花が開花するように幸せが満ちていく」というミュージックビデオのストーリーは、潤之介の境遇と重なる。家に縛られ自分の進みたい道を理解されない潤之介にとって、奈未はそんなしがらみの外にあらわれたかけがえのない存在なのだ。また、歌詞には「君の好きなミルフィーユ」という言葉が出てくるが、第6話で奈未が潤之介とすれ違い、食べそびれてしまったのもミルフィーユだった。これは、明らかに主題歌を意識した演出だろう。歌詞の続きは「君の好きなミルフィーユも一緒に食べに行ける」とあり、二人が結ばれる結末が想像できる。しかし、「いつか未来が見えなくなるときは 思い出し歌うよ」という歌詞は、捉えようによっては、そのとき潤之介のそばに奈未がいないようにも受け取れる。

 「Luv Bias」はメンバーの玉森が出演するドラマの主題歌とあって、書き下ろしといって問題ないだろう。しかしTBSの制作陣だけでなく、ジャニーズ側もそれなりにドラマに懸けているにも関わらず、『恋つづ』のような後半への盛り上がりに欠ける印象なのが『ボス恋』の懸念点だ。今のところ『ボス恋』の平均世帯視聴率は『恋つづ』を上回っているが、『恋つづ』は第7話からの追い上げがすさまじく最終話までに5ポイント近く上げて、最終的にヒット作として名を残した。対して『ボス恋』の平均点はたしかに高いが、今のところポイントが上がっていく様子は見えない。となると、ドラマは一般層にウケているというより、玉森ファンなどの“固定客”が視聴率を支えているという見方もできるのだ。

 ジャニーズファンの“推し”への情熱はすごいが、だからと言って「ジャニーズが出演=視聴率が取れる」というわけではない。それは同じ火曜枠で、King & Princeの平野紫耀が出演した『花のち晴れ~花男 Next Season~』がふるわず終わったことからもわかる。平野や玉森はジャニーズの中でも人気が高いが、結局はドラマの出来次第なのだ。主題歌以外にも『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)を想起させるシーンの盛り込みなど、玉森ファンへのサービスが随所に仕込まれた『ボス恋』。しかしここから視聴率を上げていくには、玉森ファン以外の層に訴えかけていく何かが必要になってくるだろう。

■番組情報
火曜ドラマ『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉ほか
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデュース:松本明子
音楽:木村秀彬
主題歌:Kis-My-Ft2 「Luv Bias」(avex trax)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/BOSSKOI_tbs/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/02/23 18:30

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