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中国オーディション番組に挑む日本人たちに現地ファン大熱狂!──中国人ライターが見た「創造営2021」(前編)

文=はちこ

※本稿では特別な説明をしない限り「中国」は中国大陸側を指す

中国オーディション番組に挑む日本人たちに現地ファン大熱狂!──中国人ライターが見た「創造営2021」完全リポート(前編)の画像1
中国のオーディション番組に挑戦中のエイベックス所属「INTERSECTION」(公式YouTubeより)

 こんにちは、はちこです。前回の記事で触れた中国版「プロデュース101」こと「創造営2021」(以下「創造営」) ですが、ようやく2021年2月17日から放送がスタートしました。

 この番組は、90名の男性参加者の中から最終的に11名を選出してユニットを組ませるというコンセプトです。今回は日本人男性の参加者も多く、スタート前から注目度が高い番組です。全10エピソードの構成になっているので、最終的な結果が出るのはあと2カ月先のことでしょう。

 中国版ツイッターことWeiboでトレンドデータをざっくり確認したところ、初回放送の時間帯においては創造営に関係するハッシュタグは約30近くランクインしており、ほぼ独占状態でした。

 中には「#创4是国际交流大会吗#(創造営は国際交流イベントかい)」「#和马中文发音#(和馬の中 国語発音)」「#赞多力丸太能跳了#(賛多と力丸のダンス力がやばすぎ)」など、日本人練習生絡みのハッシュタグが複数あったので、日本人練習生は初回放送の話題性に大きく寄与したと思われます。

 大量の外国人練習生の参加が今回の一番の見どころで、最終的に誰がデビューするのか、有力候補生は誰なのか、放送エピソードが重なるにつれて関心度が高まっています。本稿では、創造営の人気と外国人練習生の関係性、外国人練習生は最終的にデビューできるかについて前後編にわたって解説していきたいと思います。

創造営の初回放送は、炎上狙いだった?

 創造営の初回放送が、どれぐらい話題になっていたかというと、私のWeiboアカウントでは、普段アイドルに興味を示さない人でも関連の投稿をリツイートしたりして、大変盛り上がっているように見えました。

 投稿があまりに盛り上がっているので、とんでもない大型新人でも出現したのかと思いきや、内容を読んでみるとその多くは国内からの出場練習生たちのレベルの低さへの揶揄でした。中国全土から厳選したメンバーのはずですが、出場した日本人練習生との差が歴然すぎて、「内娱(内陸のエンタメ)はもうおしまいだ」といった落胆の声が目立ちました。

 こうした反応に対して最初は「大げさな」と思って実際に番組を見てみましたが、そういった反応がくるのも当然だなっと納得してしまったのです。ある中国人候補生が「自分はもうこの業界ではベテランだ」と自信満々にアピールしていたのに、歌いだすと音程が取れてなかったり、ダンス後の荒い息がなかなか収まらなかったりと、醜態のオンパレード。あまりの酷さに、一瞬自分が何かギャグの番組を見ているのではないかとすら思ってしまいました。

 その中で、求めているのはこういうことだ!とまず思わされたのは「INTERSECTION」というユニットのパフォーマンスでした(編註:通常のオーディション番組と違い、すでに事務所に所属しているもの、グループとして活動しているものも参加するのが番組の特徴)。

 歌唱力、自然体な振る舞い、とにかく舞台を楽しめている感が魅力的でし た。周囲は今回のオーディションのために形成されたグループが多い中、INTERSECTIONは実は日本の大手レコード会社・エイベックスに所属している正真正銘のアーティスト。すでに何年間も活動しているだけあって、メンバー同士の息がピッタリですし、お互いの成長を見守っているかのような姿は大変微笑ましかったのです。

 さらにその後、登場した元ジャニーズJr.の羽生田挙武は歌唱披露の場面で吉川晃司の「モニカ」を歌い上げ、グローバル感が溢れる「INTERSECTION」とはまた違った形で場を盛り上げました。個人的な印象ですが、中国人は結構80年代のJPOP、今見るとちょっとコミカルなバブル期の振り付けが好きな傾向があって、「モニカ」もかつて張国栄(レスリー・チャン)にカバーされ大ヒットした経緯があるため、中国視聴者の心をガッチリつかむ選曲だと感心しました。

 そして初日放送のクライマックスは、日本人ダンサーの賛多と力丸のパフォーマンスでした。中国の振り付けからヒントを得た力丸のダンスと、躍動感あふれる賛多の見事なアドリブ。レベルの高さはもちろん、プロとしての真摯さ、真面目さまでもが伝わってくるパフォーマンスに、SNSでは絶賛の嵐が起きたのでした。

 あまりに優秀な日本人練習生たちですが、2回目以降の放送でようやく彼らと勝負ができそうな中国人練習生も徐々に出てきました。特に今、若者の中で人気なeスポーツ「国风(古風)」をイメージしたグループが登場し、中国の男性アイドルグループにもジャンル細分化の傾向が見られて非常にうれしかったです。

 SNS上のクチコミも初回放送と違って「内娱(内陸のエンタメ)がやっと帰ってきた!」と感動の声が聞こえてきます。この手のひら返しを見ていると、もしかすると初回放送の茶番は一種の炎上商法では?と思うようになりました。その意図は、おそらくアイドルファンではない一般層の取り込みだと考えています。

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