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文化放送「女子アナ“寝息”特番」に炎上の懸念…「女性を軽視していると取られかねないリスクある内容」

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『寝息特番~文化放送アナウンサーの寝息を90分間お届け。寝言も活舌がいいのか気になる件』文化放送 公式サイトより

 昨今、森喜朗東京五輪大会組織委員会前会長の女性蔑視発言に代表されるように、女性差別につながる言動が世間から大きな注目を集め、同時に厳しい目で見られている。

 そんな中で、在京ラジオ局の文化放送が4月19日深夜に放送する特番を巡って、早くも同業者から心配する声が挙がっているようだ。

 番組は『寝息特番~文化放送アナウンサーの寝息を90分間お届け。寝言も活舌がいいのか気になる件』(4月19日午前2時から3時30分)。同局の公式サイトによると、コロナ禍でストレスや生活習慣の変化で寝付きにくさや浅い眠りにより十分な睡眠が取れないリスナーに向けて「より安らかに眠りについてもらうための究極の癒しの音」として、寝息を放送でそのまま流すというものだという。

 在京ラジオ局関係者は「聴取率週間に合わせて、2年前から同様の“ASMR”シリーズを実施。以前は町中華のお店の調理場に音声機材を持ち込んで調理する音をそのまま流したり、たき火の音を流すなど癒しや食欲が湧く内容で話題を呼んでいました。ですが、今回の企画は疑問しか浮かばない」と困惑している。

 今回、寝息をオンエアで流すのは西川文野、坂口愛美、松井佐祐里、高橋将市の4人のアナウンサー。ここに問題があったという。

「実は女性3人のアナウンサーはいわゆる契約社員で、依頼があった仕事は相当な理由がない限り、断ることは難しい立場です。女子アナマニアへのウケは抜群にいいのでしょうが、彼女たちの立場はあくまで会社員。昨今の社会問題を考えればかなりまずいでしょう。40代中盤の高橋アナは男性の局アナですが、1人だけ経路の違う人選にも首をかしげてしまいます」

 2013年にも同局の局アナである水谷加奈アナウンサーがセクシーなポールダンスを披露したり、写真週刊誌にグラビアを掲載するなど過激な挑戦をしたことはあったが、「当時と今は社会情勢も、女子アナの社内的な立場も異なる。そもそも、こうした企画が今、ラジオ局で通ってしまうこと自体、女性を軽視していると取られかねないリスクのある内容。もっと企画をひねり出せばいくらでもいい素材はあるはずです」と、安易な企画内容に呆れている。

 もっとも、以前なら「潤沢な予算もあって深夜特番なら旬なタレントを呼んで生放送をするなどしていたのでしょうけど、それも叶わないほど、ラジオ局の経営状況は逼迫している」と明かす。

 各方面からツッコまれて企画自体が不成立とならなければいいのだが……。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/04/12 20:17
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