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『フリースタイルティーチャー』を体現していた晋平太&ボイメン水野ペア。優勝の決め手は直伝のパンチライン!

決まり手は、晋平太直伝のパンチライン!

 岡野が9太郎に敗れたことで事実上の優勝決定戦となった水野 VS 横山。2人は同じ事務所(フォーチュンエンターテイメント)に所属するアイドルだ。先輩後輩の対決で優勝者が決定するなんて、何ともエモいではないか。

 濃密な関係性だからだろうか。両者のバトルで繰り出されたのは、相手を知っているからこそのディス……というより“喝!”だった。

水野 「お前 キャプテンが言ってたぞ
    全然 バク転の練習しねぇってどういう事だ コラ
    そんなんじゃ俺に逆転出来ねぇぜ おい どうなんだよ
    俺の方が一生懸命やってるよ
    一生懸命やってねぇ奴が言う権利なんかねぇよ コラ」

 この指摘はクリティカルだったと思う。今まで熱く夢を語ってきた横山なのに、実はバク転の練習を避けていたという事実へのツッコミ。水野のダメ出しで、横山が誇るバイブスの説得力はかなり削がれた。とは言え、高身長と顔面の圧でオラついてくる水野に横山は臆せず立ち向かっていくのだが。

横山 「アンタらが教えてくれたボイメンイズム 礼儀 一番大事な事
    挨拶をしっかり お前らはそうやって教えてくれた
    だけど俺がこの前挨拶した時
    なんか軽くメシ食いながら 横目で『おはよう』
    そんなちっちぇ声じゃ 聞こえねぇだろ
    上に上がったからって調子乗んな 結局大事なのは初心だ」

 どちらのディスも直属の先輩後輩ならではだ。また、両者ともにディスに気持ちが乗っている。ハートがディスを熱いものにさせ、熱きディスがお互いの気持ちに火を点けた。何しろ、バチバチの戦いなのに2人とも楽しそうなのだ。

水野 「俺はな グループで言えば信長だよ
    王様だよ 分かるか この違いが 格が違ぇんだよ
    テメェはせいぜいモブキャラだよ コラ」
横山 「お前はそうだなリーダー センター
    でも俺は端っこでも輝いてんだ
    分かるか どこでも輝く
    スポットライトはセンターじゃなく俺を向いてる
    なぁ そう 役職に溺れてんじゃねぇ」

「信長」と「モブキャラ」で踏む水野も良かったが、それに屈しない横山が素晴らしい。モブキャラ呼ばわりされても「俺は端っこでも輝いてる」「スポットライトはセンターじゃなく俺を向いてる」である。この迎撃は紛れもなく心の叫び、迫力があった。

 しかし、さらに迫力で上回ろうとする先輩・水野。今までで1番の大声を放っていくのだ。威嚇で相手を封じ込めるのはケンカの常套手段である。

水野 「10年前 結成当初 給料ゼロ
    金 無さすぎて噛みちぎろうと思ったぜ ベロ
    俺はな 役職に甘えてんじゃねぇよ
    全部やって 今ここに立ってんだよ」

「給料ゼロ」「噛みちぎろうと思ったぜ ベロ」の押韻は、レッスン初回に晋平太から授けられたパンチラインだ。それを最終戦の最終ラウンドに持ってくる辺りが強烈。韻を踏んでいるし、エピソードとしてあまりにも深い。アイドル歴10年の重みが伝わってくるライムだった。しかも、「役職に溺れてんじゃねぇ」という横山のディスが最高のトスになったのも皮肉だ。

 このバトルは先輩・水野が勝利した。ということで、今回の総当たり戦の優勝者は水野勝! 最後の最後にティーチャー直伝のパンチラインで優勝を掴み取ったところなど、まさに『フリースタイルティーチャー』を体現していて痺れた。

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