指原莉乃、『ゼロイチ』不調で強調された「弱点」とは?

　結果、評判ともに悪くなかった長寿番組『メレンゲの気持ち』を終わらせてまで立ち上げた日本テレビの新情報番組『ゼロイチ』だが、数字がどうにも振るわない。

　若年層を取り込むべく、メインMCに指原莉乃が起用されたほか、レギュラーは松丸亮吾と2年目の石川みなみアナというフレッシュな布陣。しかし、平均視聴率は下がり続け、現在は1～2％台という苦戦続きとなっている。

「やはり、当初から言われていたとおり、指原が一人で番組を背負うのは荷が重かった。彼女は大御所にチャチャを入れたり、的確なコメントで場を盛り上げるなど、脇にいてこそ輝くキャラ。自分で回しきるほどのテクはまだついておらず、松丸や若い石川アナに、裏回しを期待することもできない。視聴者からも『しゃべりが達者な人がいないのが致命的』『補助者ばかり集めて主催者がいない感じ』とのコメントが続出しています。以前から指原には『実は若者ウケが悪い』というデータもあったと聞きますから、それがこの番組では立証された形です」（テレビ誌ライター）

　こうした番組の苦境については、指原に同情する声もたしかに集まっており、彼女を擁護するネットニュースも上がっていた。

　また指原が不運なのは、スタジオに助けてくれる芸人がいないというだけではなさそうで、ネット上では、彼女の「弱点」がクローズアップされてしまっているようなのだ。

「指原の両サイドにいる石川アナと松丸は2人共に童顔で小顔。そのため、指原の顔の大きさが強調され、一人浮いてしまっているように見えるんです。とりわけ石川アナは、中条あやみにそっくりと言われ、男女問わず視聴者からは可愛い』『小顔』『スタイルが抜群』『肌が白い』と絶賛の声が飛び交っており、指原にしてみれば、毎週比較されてしまうようなもの。スタッフもその点に気づいたのか、最近はVTR中心の構成で、指原がソロでひたすら映像を見ている場面が目立ちます」（前出・テレビ誌ライター）

　内容を見てみると、芸能人とお笑い芸人がロケに出たりするなど、同時間帯でやっている『王様のブランチ』（TBS系）とさほど内容も変わらず。となると、完全に視聴者層で取り負けてしまっている、というわけだ。

「TBS朝のワイドショー『ラビット！』と逆転現象ですよね……。ずっと続いてきた番組が、裏のライバル番組に対抗するために、同じ方向性に改変するのって、制作スタッフからしたら地獄だと思いますよ。スタッフのモチベーションにも影響してるんじゃないですか？」（バラエティ番組ディレクター）

　他の番組と比べて指原の元気がないように見えるのも、石川アナと比べられるのがしんどいから？

黒崎さとし（編集者・ライター）

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし