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『関ジャム』寺岡呼人のレコード愛は変態の域! アナログレコードの“違い”をテレビで聴く

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

『関ジャム』寺岡呼人のレコード愛は変態の域! アナログレコードの違いをテレビで聴くの画像1
寺岡呼人Instagram(@yohitoteraoka)より

 5月23日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)は「アーティストのスゴ技実演特集」と題した総集編。今まで話題になったオンエアから選りすぐりの実演シーンを振り返る内容だった。

テレビでもわかるほどレコードとCDの音質は違う

 2019年11月に放送された「教えて!! 関ジャム先生 他人には聞けない音楽ギモン」なる企画では、視聴者からこんな疑問が番組に寄せられた。

「音楽が好きな方から『やっぱりアナログはイイよ』という話を聞きますが、アナログレコードって本当に音が良いんですか?」

 近年、世界中でアナログレコードの人気は再熱中。なんと昨年、アメリカでは1980年代以降で初めてアナログレコードの売り上げがCDの売り上げを上回ったという。まあ、アナログが伸びたというよりサブスクの影響でCDの売り上げが下がっただけという気がしないでもないが……。何にせよ、音楽市場の現状を考えると、生き残る可能性が高いのはCDよりレコードと考える人は多いはずだ。

 とは言え、アナログ派には昔から“うるさ型”のイメージが強い。サバンナ・高橋茂雄が「『アナログやで』って言われると『カッコつけてるわ!』って思ってまう(笑)」と率直な印象を語ると、どこからともなく「わかりますよ」と同意の声が飛ぶ始末。そして何を隠そう、音楽プロデューサー・寺岡呼人は筋金入りのアナログ派だ。

寺岡 「今、(高橋の言葉が)グサッ、グサッ、グサッ! って(苦笑)」
横山 「アナログはいいんですか?」
寺岡 「良いんですよ(笑)!!」

 アナログ好きが高じ、レコードを聴くためだけの目的で自宅地下にオーディオルームを作ったという寺岡。アナログの良さを確認すべく、番組は寺岡自慢の一室を訪問した。

 2枚重ねの防音扉を開けると、そこは絶景だった。棚にはレコードがびっしり収まっているし、どデカいスピーカーもある。あまり見覚えのない機械も所狭しと置いてある。まさに、成功者の部屋だ。ここは、寺岡がゆずのプロデュースで築き上げた“ゆず御殿”か? 羨まし過ぎて、思わず招待されたくなってしまった。

 ひときわ目を引く巨大スピーカーは世界最古のステレオスピーカー「JBL HARTSFIELD」で、価格は約600万円とのこと。レコードプレーヤーはなぜか2つ置いてあり、ステレオ・モノラル用で使い分けているらしい。アームやカートリッジなど使われる部品がそれぞれ違うのだ。

「やっぱり、モノラルのレコードはモノラルのカートリッジとアームで聴きたいので、わざわざ2つセットを作りました(笑)」(寺岡)

 やはり、うるさ型だ。というか、アナログを語る際の寺岡は顔のニヤつきを我慢できていない。至福の空間で至福の会話をするのだから、仕方のないことである。以下は、寺岡のアナログこだわりポイントだ。

・レコードを再生する前に盤と針(アーム)が水平になっているかをチェック
水平にしないと良い角度で針がレコードの溝に入らないし、角度が悪いと針に全ての情報が伝わらない。水平にするため、プレイヤーの台の脚にスプリングをかましたり、磁石でプレイヤーを浮かしたりする。水平器を用い、プレイヤーが水平の状態になっているかの確認も怠らない。

・針圧を適切にする
針圧とは針がレコードを下方向に押さえつける重さのこと。これを適切にすると重低音が増すし、音飛びが軽減したりする。適切な重さは2グラムだ。

・レコード洗浄機を利用する
超音波&精製水でレコードを洗う洗浄機を寺岡は利用する。余計な汚れがなくなると音が鮮明になるのだ。寺岡所有のレコード洗浄機の価格は、なんと70万円。

 きっと、寺岡のような人を“ガチ勢”と呼ぶのだろう。彼は変態だ。恐怖すら覚えそうな、そのレコード愛。針圧を測定する「針圧計」という存在を筆者は初めて知ったが、寺岡の口ぶりから察するに恐らくマストの品だ。高級オーディオにとって振動が大敵なのもわかる。地震の多い日本だけに磁石で浮かすという手段は合理的だ。そこまではいい。でも、レコード洗浄機に70万円を費やすのはいくら何でも……。『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)のオーディオマニア特集回(2016年10月28日放送回)で、音質を良くしようと自宅敷地内に“マイ電柱”を建てたレジェンドを思い出した。幼い頃はテレビやラジオの音質で満足していただろうに、いつからこの人たちはマニアになったのだろう……? 

 ここまでするのだから、音質が劇的に向上していなければ嘘だ。というわけで、このオーディオルームで実際にレコードとCDの聴き比べをすることに。寺岡が選んだ曲はビートルズ「I Saw Her Standing There」である。

 正直、そんなに期待はしていなかった。直接オーディオを聴くスタッフならともかく、我々はテレビを通しての試聴なのだから。音質の差を判断できるわけがない……と思いきや、テレビを通してでもレコードとCDは明らかに違った。音質にこだわりがない筆者でもわかるレベル! 端的に言うと、レコードは立体的で生々しい。近い場所からはギターが聴こえ、遠い場所からドラムが聴こえてくる。それぞれの位置関係がくっきり鮮明だった。一方、CDの音はかなり平面的だ。可聴域以外の音を潔くカットするCDとアナログの情報量の違いかもしれない。

 しかし、気になった点もある。寺岡はアナログ試聴の際、あえてモノラル盤に手を伸ばした。モノラルなのだから、ステレオより音が太く感じられるのは当然だ。あと、レコード再生の音量をCDより大きくしていた気がする。フラットな勝負だった否か、少し微妙に感じた。もちろん、プラシーボ効果もあるだろう。『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)のように目隠しをし、「どちらがアナログレコードでしょう?」と問われたら、正解を出せる自信はない。

 あと、「レコード-CD」だけでなく「レコード-サブスク」でも音質を比較してほしかった。乱暴な考え方だが、再生方法が楽なほど低音質になる印象が筆者にはあるのだ。

 この手の企画には、山下達郎のコメントも欲しいところ。この回でスタジオゲストだった音楽プロデューサー・mabanuaは「再生装置を良くするほどレコードは比例して音が良くなる」とコメントした。一方、過去に山下は「デジタルは金をかければかけるほどいい音になるが、アナログはそうじゃない」という発言を残している。“音の職人”山下のこだわりも、いつか拝聴してみたい。

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