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映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』の邦題が「アリ」だった理由

文=ヒナタカ

映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』の邦題が「アリ」だった理由の画像1
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 2021年8月6日より映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』が公開されている。とにかく、本作は邦題(タイトル)が物議を醸したのだが、本編はなかなかナメたもんじゃない、パニック映画の良作だった。

 まずは「邦題がなんでこんなことに?」ということから記していこう。

「なろう系」のような邦題にNGが出た理由とは?

 実は、 6月3日に発表された当初の邦題は『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』だった。あらすじそのままの長いタイトルは「なろう系」のライトノベルのようでもあり、SNSで良くも悪くも話題になった。

 真の騒動はその後、6月25日に今の『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』 へと邦題が変更されたのだ。公式のニュースによると、「日本のタイトル承認プロセスにおいて、一部表現について当社STX(海外権利元)側で誤認識があり、誤って承認をしてしまったことが判明したため、邦題を変更して欲しいと連絡がございました」とあるので、話題作りのためでなく本当のトラブルのようだった。

 この邦題のどこに問題があったのか。推測の域を出ないが、「セスナ」がNGだった可能性は高い。セスナは日本では軽飛行機の代名詞となっていて、語感も良いために邦題に使われたのだろうが、映画情報データベースのIMDbによると劇中の飛行機は「GippsAero」という航空機メーカーのものであり、セスナではない。そもそも、セスナというメーカー名を映画のタイトルに冠することにも問題があったのかもしれない。

 いずれにせよ、二度に渡って邦題が珍妙な話題となったわけだが、同時に作品を知ってもらうための宣伝の苦慮というものも思い知らされる。キャストや監督は(特に日本では)無名であり、原題の「Horizon Line」のままで日本公開をしていたら、話題にすら上がらなかっただろう。今までにないほどに「攻めた」邦題も、予算がカツカツの中での苦肉の策と言うか、「もうこれで行ったれ!」的な宣伝担当者の気持ちが透けて見えるので、個人的には決して嫌いにはなれない。

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