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松本人志も「女子アナ」呼称を封印? 更新されるジェンダー意識と「お笑い至上主義」からの脱却

文=久田萬美(ひさだ・まんみ)

松本人志も「女子アナ」呼称を封印 アップデートされるジェンダー意識と「お笑い至上主義」からの脱却の画像1
松本人志(Getty Imagesより)

 日本の芸能界の旧態依然としたパワハラ・セクハラ体質からのアップデートが求められる昨今。お笑い界のトップに君臨し続けるダウンタウンの松本人志も、その価値観を着実にアップデートしているようだ。

「これまで松本さんというと、何よりも“面白い”ことを優先し、そのためにはインモラルな表現や、多少誰かを傷つけるような表現も許容するスタンスでした。しかし、最近は必ずしもそうではなく、後輩芸人が行き過ぎた笑いを披露すると、それを咎めることさえ増えています。

 たとえばAmazonプライム・ビデオの『ドキュメンタル』なども、当初は過激さが際立っていましたが、お蔵入りを経験したこともあり、露骨な下ネタも減り、表現的にはかなり優しくなってきています。かつての松本さんであれば、反発して余計に過激な方向に進んでいたかもしれませんが、いまは時代の流れにちゃんと乗るようになったんですよ」(構成作家)

 ミュージシャンのRAM RIDERは8月1日、ツイッターに<僕は重度の松本人志ウォッチャーなので昔から常にその言動に注目してるのですが今年の3月ぐらいから「女子アナ」という表現をやめて「女性アナウンサー」という言い方に統一したり、いろいろ変化してるのがすごく興味深いです。>と投稿。松本の変化を指摘している。

 たしかに、“女子アナ”という呼称は、“番組に華を添えるための若くてきれいなテレビ局員”といった意味が含まれていることが多く、主に男性向け週刊誌やスポーツ紙で使われてきたものだという指摘は多い。つまり、“女子アナ”とは、オジサン目線の差別的表現であるとの認識が広がっているのだ。

「実際、松本さん世代では『女子アナと言って何が悪いのか』という男性も多いし、メディアの中にもそういう感覚はまだまだ残っています。しかし、松本さんは“女子アナ”という呼称についてもしっかり問題意識を持って、認識を改めている。スタッフが見習うべき点も多いですね」(テレビ局関係者)

 2019年に発覚した吉本興業所属タレントの闇営業騒動をきっかけに、松本の意識が大きく変わったという見方も強い。

「闇営業騒動の背景に、吉本興業内のブラック体質が浮上したことで、松本さんは“いかに芸人がいい環境で仕事をできるようにするか”を真剣に考えるようになったといいます。その結果、松本さんが吉本上層部と掛け合うようになり、実際に吉本興業の芸人たちは、以前よりも仕事がしやすくなったようですね。

 また、松本さんは、番組の企画についても、出演する後輩芸人たちやタレントたちが、”いかにオイシくなるか”を最重視するようになったと言われています。それはまさに、多様性を認めて、多くの人が幸せになるような方向に導いているということですよね」(前出・構成作家)

 時代性に沿って、積極的に変化しているように見える松本人志。かつて多くの“信者”を生み出したカリスマが、大きく変化しているのだ。

「十代のころに『ダウンタウンのごっつええ感じ』や『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』を見て影響を受けた“松本信者”は、今の松本さんに困惑している部分もあるかもしれないですね。

 松本さんの影響をモロに受けた40代くらいの芸人さんのほうが、むしろ“古い芸能界”のような考え方をしていることも多い。お笑い至上主義でなくなった今の松本さんを見て、アイデンティティー・クライシスに陥る“松本信者”が激増しそうですね」(同)

 松本信者たちこそが、今の松本の言動を見て、しっかりとアップデートしていくべきなのだろう。

久田萬美(ひさだ・まんみ)

久田萬美(ひさだ・まんみ)

1990年生まれ。大学卒業後、某週刊誌のカメラマンを経てフリーライターに。2ちゃんねるネイティブ育ちで根っからのゴシップ好き。

最終更新:2021/08/10 22:00

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