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「SDGs」がとつぜんテレビで目立つようになった理由を探る!「それで誰が得をするのか?」

「DXとSDGs」が横並びで掲げられる理由

――急に陰謀論っぽくなってきました(笑)。

 アメリカ発のグローバル資本主義が世界を席巻する中で、中国も反自由主義によって着実に成長を遂げており、ある部分ではすでに欧米をも凌駕しているところもあるといわれています。

 そんな中で、ヨーロッパは環境や人権とかいった西欧的思想をもって、米中による資本主義の暴走に歯止めをかけながら、自分たちの存在感を確保している。SDGsはそのための道具であるというのが、もっぱらの噂です。

――欧州資本との関係はともかく、日本のナショナルクライアントに、戦コンが吹き込んでいる根拠はあるのですか。

 これは複数の戦コンの人に聞いた話ですが、一般論として「SDGsはDXとともに2大テーマとなっている」というのは事実という答えでした。

 でも、この話は秘密でもなんでもなくて、大企業の経営企画の人に聞いてもそうだというし、実際に戦コンが関わったとされる東証一部上場企業の最近の中計(中期経営計画)を見ても、確かにその2つをあげている会社は結構あるんです。

 DXの部分はともかくSDGsが数値目標の達成にどうつながるのか、よく分からない唐突な、やや無理くりなケースも出ています。

――それは私も、見たことがあるかもしれない。しかし、戦コンってそんなに影響あるんですかね。

 これは数年前に社長交代があった大手電機メーカーの例として聞いた話ですが、新社長が決まると戦コンのパートナーがやってきて「あなたの任期中の中計の戦略スローガンはこれ、数値目標はこれでいきましょう」とレクチャーしてくれるのだそうです。

 サラリーマン経営者は自分で何も考えてないし、失敗の責任を自分で引き受けたくないので、基本的に戦コンの上げ膳据え膳で中計ができてしまう。その戦略テーマが、いまは「DX」と「SDGs」になっているということです。

「ヨーロッパ中心主義」という批判も

――しかし戦コンは、なぜSDGsをそんなに推すんですか。

 ですから、それが彼らのグローバル戦略だというのです。その背景には、ヨーロッパの企業や政府から莫大な予算が流れているという話につながります。とはいえ、ここからは私ごときがどうやっても確認のしようがないのですが。

 つまり、ヨーロッパの巨大資本から依頼されたグローバル戦コンによって「SDGs」という概念が作られ、それを国連が発表し、日本企業が戦略に組み込まされる。その影響で、私たちがSDGsの番組を見せられているというわけです。

――しかし大元の依頼が確認できない限り、納得はできないですけどね。

 ですから、陰謀論風な話で終わらざるをえないんです(笑)。でも、状況証拠を揃えていくと、それなりに説得力があるともいえないでしょうか。

 先日、政府関係者に裏を取ろうと話を振ったときも、明確な回答は得られませんでしたが、「国連なんて地球全体のことなんか考えてるわけないよね」という返事でした。

 少なくとも中国を含むアジア各国からすれば、SDGsは必ずしも都合のいい話ではないし、ヨーロッパ中心主義とか、グローバリズムを推進する側の論理を広めるものでしかない、という言い分も分かる気がします。

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