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週刊誌スクープ大賞

菅義偉首相周辺のリークか――総裁選と眞子さま、小室圭さんの「慶事」報道の関係

深田恭子の早すぎる復帰と小津安二郎のロマンス

 さて、深田恭子(38)の早すぎる復帰を危ぶむ声があると新潮が報じている。

 彼女が適応障害と診断され、休養を発表したのが5月26日。それがわずか3カ月で、来年度のカレンダーの撮影で復帰するというのである。

 ホリプロはもう少し休ませたかったが、深田本人の意向だそうだ。だが、適応障害は回復に時間がかかるといわれる。テレビなどの制作側は、完治したという確証を得られるまで様子を見るそうだ。そんなに急がなくても「深キョン」の名をファンは忘れないよ。

 ところで、フライデーが長野県軽井沢町の万平ホテルの裏手にある川端康成の別荘が、取り壊しになりそうだと報じている。「幸福の谷」といわれる一等地にあり、地上2階、地下1階、築80年を超える木造家屋である。

 今年2月に管理していた川端の親族が亡くなり、それを買った不動産業者が取り壊して新たな邸を建設するため、取り壊されるそうである。地元住民から反対の声が強く、移築して博物館のようにして公開するという案も出ているそうだ。だが、町議会も議論はしているようだが、先立つものの目途が立たないのだろう。

 私が講談社に入社して2年目に川端が亡くなった。鎌倉の川端邸で葬儀が行われ、私は裏口を見張るようにいわれた。

 そこから入ってきたのが吉永小百合だった。熱烈なサユリストの私は、彼女を受付まで案内する間、小百合の横顔を見続けていた。川端というとあのときのことを思い出す。

 写真で見る限り古いがいい雰囲気のロッジ風別荘である。私に有り余るカネがあれば、購入して暮らしてみたいものだが。

 小津安二郎の映画といえば原節子である。監督と女優という関係だけでなく、男と女の間柄だったという噂は今も、多くの映画ファンに知られている。

 小津の死を機に原は引退して、表舞台に一切出てこなかったことが、それを裏付けていると見る者も多い。原節子が亡くなって今年が7回忌になる。

 ノンフィクション作家の石井妙子が、耐え忍ぶ女性を演じてきた原だったが、実像は、「烈しく強い女性」だったと新潮で書いている。

 小津とのロマンスは、女性関係が多かった小津から世間の目をそらすため、松竹が流した噂だった。原は結婚しなかったが、脚本家の清島長利が無名の助監督の時代、深く愛し合い、結婚を望んだことがあったという。

 だが、会社(松竹か?)に無残に引き裂かれてしまった。

 原は小津映画で自分が演じたヒロインには「共感しきれない」と語っていたという。

 つい先日小津安二郎の『晩春』(1949年公開)を観た。

 妻に先立たれた56歳の大学教授(笠智衆)が、年頃を過ぎても結婚しない一人娘(原節子)を説き伏せ、ようよう結婚することを承諾させる。

「お父さんとこうしているときが一番幸せなの」という娘に父親は、「そりゃちがう」といい、結婚は2人でつくり上げていくものだ、それが人間生活の順序というものだ、「幸せは待っているものではなく、つくりだすもんだよ」といい含める。

 ようやく結婚した娘を東京駅まで送った父親は家に戻り、籐椅子に座ってリンゴをむく。皮が足許に落ち身体が前に傾く。

 小津は笠に、そこで号泣しろと命じたそうだ。だが笠は、それはできないと拒んだという。笠が正しかった。寂しさと哀しさがない交ぜになった父親の孤独が、観る者の心に沁みわたり、深い余韻を残す。

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