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西野七瀬『ハコヅメ』好演も、賛否の声…“アイドル枠”で滑り込んだ女優の存在意義

文=東海林かな(しょうじ・かな)

西野七瀬『ハコヅメ』好演も、賛否の声…“アイドル枠”で滑り込んだ女優の存在意義の画像
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』公式サイトより

 戸田恵梨香と永野芽郁が凸凹コンビを演じる日本テレビ系水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』。見目麗しい二人のW共演、そして先輩の藤(戸田恵梨香)が川合(永野芽郁)をかわいがりながらもペアとして認めていくさまが毎週のように視聴者の心を元気づけてくれる作品となっているが、この二人に加えて町山警察署の花となっているのが西野七瀬演じる牧高だ。

 元・乃木坂46で、過去に7回もセンターを務めていただけあって西野のかわいらしさはお墨付きだ。先週の放送を前にドラマの公式Twitterで公開されたオフショットでは、原作コミック10巻表紙の「萌え袖で湯のみを両手持ちする牧高」を西野が再現。牧高のデスクでの撮影ということで、牧高が敬愛する新選組グッズがあちこちにあるという笑いも交えつつ、キュートさを存分に発揮した。

 さらに第9話では、ファン垂涎のシチュエーションも。レストランへの潜入捜査中、恋人同士という設定にも関わらず敬語を使う後輩の鈴木(渕野右登)を注意すると、調子に乗った鈴木が「わかったよ、美和」とドヤ顔。一拍おいて「……はぁ?」と冷たい視線を送った西野の演技に、SNS上のファンや視聴者は「牧高さんのメンチ効いてた」「最後キレてたの好き」「なぁちゃんの『はぁ?』よかった(笑)」とこのシーンを絶賛していた。普段かわいらしい西野に見下されたいというコアな願望を持つ一部のファンにとっては、これだけでも観る価値があったようだ。

 しかし西野の演技力に関しては、「下手ではないんだけど、お芝居してますって感じがしてしまう」という声も上がっている。こうした意見に晒されるのはアイドルグループ出身者の宿命だろう。たしかにドラマには“ジャニーズ枠”や“アイドル枠”というものが存在しているし、『ハコヅメ』でいえば西野のキャスティングは確実にそれに当てはまる。

 番組としては、普通の役者を使うよりもジャニーズ、AKBグループや坂道グループなどのアイドルを起用したほうがメリットがあると見ているのだろう。実際、彼・彼女らにつくファンは他に比べてより熱狂的な人が多く、わずかな出演でも欠かさずチェックしてSNSなどに感想を投稿する。ドラマにレギュラー出演が決まったとなれば、なおさらだ。毎週リアタイ(リアルタイム視聴)して視聴率を上げ、ドラマ名やタレント名をトレンドに載せることに並々ならない情熱を傾けている。宣伝効果が高く、一人入れておいて損はないのだ。

 もちろん、タレント側はそれだけで終わるつもりはないだろう。今回の西野に関して言えばファン以外からの印象もまずまずで、役者としての成功体験をひとつ積めた形となる。“ジャニーズ枠”だろうが“アイドル枠”だろうが、才能ある役者が発掘できるのであれば、視聴者としても喜ばしいことである。

■番組情報
水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』
日本テレビ系毎週水曜22時~
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ、渕野右登、ムロツヨシ ほか
主題歌:milet「Ordinary days」(Sony Music Labels)
音楽:井筒昭雄
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:南雲聖一、丸谷俊平、伊藤彰記
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2021/09/15 13:00

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