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五木ひろしも卒業で…NHK『紅白』演歌枠縮小は「受信料問題」が原因?

五木ひろしも卒業で…『紅白』演歌枠縮小は「NHK受信料問題」が原因?の画像
Getty Imagesより

 演歌歌手・五木ひろしが今年の大晦日に放送される『第72回NHK紅白歌合戦』に出場しないことが報じられた。

 五木は今月17日に大阪市の新歌舞伎座で『五木ひろし 50th Anniversary メモリアルコンサート』を開催。この日は、現在の芸名に改名して50周年となるメモリアルコンサートの最終日だった。五木といえば、1971年の初出場から歴代最長記録となる50回連続での『紅白』出演を達成したが、「(50回出場は)簡単に達成できるものではありません。喜びを胸に終了したいと思います」とコメント。『紅白』から“卒業”することをファンに報告した。

 音楽業界関係者は語る。

「演歌界の大御所として知られる五木さんの『紅白』出演は、通算で北島さんと並ぶ50回となる歴代最多タイ、連続出場回数という点では単独で歴代1位となります。ともに演歌界を牽引してきたライバルの北島さんや森進一さんが“卒業”する中、昨年に金字塔を打ち立てたことで『次は五木さんの番では?』と業界内でも目されていました。実際、今回の卒業に関しては五木さん本人もかなり前から決めていたようです」

 五木は昨年の『紅白』で前半最後に登場し、2000年の大トリで歌った「山河」を披露したが、毎年応じていたリハーサル時の囲み取材をキャンセルし、「みなさまに支えられ、たどりついた50回連続出場。私にとっても大きな区切りとして、万感の思いを込めて歌います」とのコメントを発表していた。もしかすると、すでにその時から卒業を意識していたのかもしれない。

 そうした中、五木の卒業で今後ますます『紅白』で苦しい立場に立たされそうなのが、演歌勢だ。かつては活躍の目立った演歌勢も、昨年は出場歌手41組中9組にとどまるなど露出を減らしている。

「特に今年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催を受けて『紅白』でも五輪企画コーナーが催され、その関連アーティストの“優先出場”が予想されます。演歌勢にとっては例年以上に厳しい状況が予想されていましたが、大御所の五木さんの卒業発表がますます追い討ちになった格好です。そもそもNHKは近年、将来的な受信料確保の観点から、若者の視聴者を意識した番組作りを進めており、アイドルを多用したり、アニソン歌手や声優ユニットを重宝したり、露骨なまでに新しい試みを試していますからね」(前出の音楽業界関係者)

 かつては紅白の花形だった演歌歌手も受信料には勝てない!?

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2021/10/23 07:00
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