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『紅白』『レコ大』から締め出されるベテラン演歌勢…ここでも第7世代が台頭か

文=本多圭(ほんだ・けい)

五木ひろしだけじゃない!『紅白』『レコ大』から締め出されるベテラン演歌勢…ここでも第7世代が台頭かの画像1
氷川きよし

 2年ぶりに有観客で開催される予定の『第72回NHK紅白歌合戦』。だが、演歌の大御所・五木ひろしが『紅白』への不出場を発表したことで、歌謡界に波紋が広がっている。

 「2000年の『紅白』では、演歌歌手が出場者の半数近くを占めていましたが、昨年は4分の1以下にまで減少しています。『紅白』だけではありません。同じく年末恒例の『日本レコード大賞』も演歌枠が減っていて、今後、ベテラン演歌歌手の活躍の場がなくなるのではないかといわれています」(音楽ライター)

 ちなみに、演歌歌手が『紅白』を席巻した20年前は、実際は一線で活躍する演歌勢がマンネリ化している頃だった。その演歌に活気が蘇ったのは、2000年にデビューすた氷川きよしの登場によるものといっても過言ではないだろう。

 これまで、故・島倉千代子さん、北島三郎、森進一、細川たかしといった大物演歌歌手が『紅白』を“卒業”。“卒業”と言えば聞こえはいいが、真相は落選で、北島ら同様に、五木も今年の出場者リストから外されていたのだ。

 「昨年、『紅白』歴代最長となる50回連続出場を記録した五木は、今年も出るつもりでいたのですが、NHKから内々に“今年は選ばれない“との連絡があったんです。要するに、落選ですよ。今年の『紅白』で選出が確実視されている演歌歌手は氷川きよしと、ムード歌謡的な純烈の2組だけ。『紅白』は若返りを狙っているんです」(スポーツ紙文化部記者)

 『紅白』だけではない。毎年12月30日に生中継される『輝く! 日本レコード大賞』(TBS系)でも、昨年からいくつかの賞が廃止されたことで、演歌枠が減ったと言われている。

「TBSは、昨年、コロナの感染拡大を理由に『レコ大』を打ち切ろうとしたんですが、芸能界に隠然たる力を持つプロダクションのA社長をはじめ、抵抗勢力に押されて結局開催しました。その代わり、従来あった作詞、作曲、編曲賞などを廃止。一昨年までは、大賞を逃しても何かしらの賞に選ばれていたのが、これがなくなったことで演歌歌手枠が狭まりました」(音楽プロデューサー)

 『レコ大』といえば、20年以上前から、A社長による私物化が噂され、4年前には『週刊文春』が「大賞1億円買収疑惑」を報じている。

 「この社長を中心に、一部の大手芸能プロの力で賞が決まるのは、なかば公然の事実でしたが、買収疑惑報道もあって、『レコ大』の権威は失墜しました。昨今は、“裏金を使ってまで賞レースに参加したくない”という歌手の意向を尊重する事務所が増えていることもあって、TBSは打ち切りを検討したのですが、抵抗勢力に押し切られてしましました」(音楽ライター)

 その結果、開催された昨年の『レコ大』で最優秀新人賞を受賞したのは、吉幾三の弟子である真田ナオキだった。

 「彼の事務所は、A社長の息がかかってますからね。近年は、演歌だけでなくポップス系の歌手のマネジメントも引き受けていますから、そうした『レコ大』ビジネスのためにも、打ち切りは避けたいのでしょう」(前同)

 だが、『レコ大』も『紅白』も、べテラン演歌歌手の状況は厳しいようだ。

 「『レコ大』で大賞を取るには、最優秀作品賞の10組にノミネートされなければなりません。昨年ノミネートされた演歌および歌謡系は、男性では氷川と純烈の2組だけでした。『紅白』も昨年選出されのは男性では5組だけ。それも、五木ひろしを除く、氷川、三山たけし、山内恵介、純烈の4組は30~40代。NHKは、若い世代の視聴者層を拡大するため、年々べテラン演歌歌手を減らしているんです」(『レコ大』の内情に詳しい芸能プロモーター)

 だが、ベテランはともかく、歌謡界では、お笑い同様、目下、“第7世代”の若手演歌歌手が目覚ましい活躍を見せている。

「望月琉叶や青山新、それに氷川きよしの弟分の辰巳ゆうと、二見颯一、新浜レオン、門松みゆき……といったところが代表的な“第7世代”でしょうか。彼らは、コロナ禍でコンサートや新曲キャンペーができないなか、配信ライブやユーチューブなどで着実にファンを獲得しています。なかでも、新浜は、B’zの所属事務所である『ビーイング』が売り出した初の演歌歌手として、メディアにも頻繁に露出しています。曲もヒットして話題も豊富なのに、日の目を見ないのはおかしいですよ」(前出のスポーツ紙記者)

 ロートルの演歌歌手の時代が終わりを告げようとするなか、氷川が登場した20年前のように、第7世代の若手演歌歌手が台頭し始めている昨今。彼らが“演歌の灯“を守り続けることを期待してやまない。

(文=本多 圭)    

本多圭(ほんだ・けい)

本多圭(ほんだ・けい)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2021/12/03 21:19

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