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BTS超える次世代K-POPアイドルは初音ミク的!? 韓国エンタメでメタバースがトレンドに

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 インターネット上につくられた仮想空間「メタバース」に新たなビジネスチャンスを見出し、世界のIT大手各社が一斉に参入を発表している。象徴的なのはfacebook(旧名称)の動きだ。同社は今後、1兆円をメタバース関連の事業に投資すると発表。10年間は収益にかかわらず投資を続けるとした上で、社名も「Meta」に変更し“本気度”を世の中に示した。

 ところで、このメタバース関連の話題はエンタメ業界とも無関係ではない。韓国では、デジタル世界で活躍するアイドルの存在が、新たな業界トレンドのひとつになりつつある。

 10月末、韓国のゲーム会社・ネットマーブルの100%子会社・メタバースエンターテインメントが、4人組の仮想女性アイドルグループを企画しているという情報が現地スクープによって報じられた。ネットマーブルは東京にも拠点を構える韓国ゲーム会社大手で、今回のプロジェクトは韓国IT最大手のカカオグループとの協業で進められる。

 企画中の仮想アイドルグループプロジェクトの名称は「MAVE:」だ。メタバースエンターテインメントが世界観とキャラクターをつくり、カカオ側がエンターテインメントのノウハウとITインフラを使って“彼女”たちをプロデュースする。狙うはK-POP同様にグローバル市場である。

 MAVE:のメンバーは人工知能(AI)を搭載された仮想アイドルとなる計画だ。彼女たちを生み出すためのスタッフの採用も始まっており、一部に出回っている採用資料には、インフルエンサーのSNS担当スタイリストや、フォトグラファーを募集するという内容が告知されているという。

 韓国には、ゲーム会社・ライオットゲームズが運営する「K/DA」や、芸能大手・SMエンターテインメントのリアル&デジタルアイドル「aespa」など、すでにデジタル空間を活躍の場とする仮想アイドルがいくつかある。そこにMAVE:が参戦するとなると、同分野の競争が本格的に激化していく可能性がある。韓国のマーケティング業界関係者は言う。

「近年、ビジネス業界ではデジタルヒューマンという、マーケティングや顧客とのコミュニケーションのためのキャラクターに注目が集まっています。例えば、彼/彼女らが着たもの、好きなものがファンに売れるというもので、中国などではそのデジタルヒューマンを統括するマネジメント会社も登場しているほど。韓国はK-POPなどアイドルカルチャーに強みがありますが、ビジネス業界ではこれらの要素を組み入れて独自のサービスや領域を狙おうという動きが活発化しています」

 初音ミクなど仮想アイドルが生まれたのは日本だ。そのため、ひとたび人気に火が付けば、どれほどの影響力を発揮するかはとても理解しやすい。

 なおリアルのアイドルにはフィジカルや個性という強みがあるが、デジタルアイドルにもリアルにはない強みがある。例えば、体調不良にもならないし、鬱病で自殺もしない。スキャンダルで広告主のイメージを落とすこともない。もしくは、契約でもめて事務所を辞めたり、解散することもない。

 ファンの数、すなわち世界的なパイに限りがある限り、リアルとデジタルの境界が曖昧になればなるほど、イドル業界の競争も一層激しくなっていくはずである。BTSなど世界的なアイドルを超える次世代のK-POPアイドルは、もしかすると仮想世界から生まれるかもしれない。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/11/11 07:00
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