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「日大のドン」逮捕、受験シーズン直前の特大スキャンダルで受験倍率はどう変わる?

文=藤井利男(ふじい・としお)

「日大のドン」逮捕、受験シーズン直前の特大スキャンダルで受験倍率はどう変わる?の画像1
日本大学公式HPより

 国内最多の学生数を誇る日本大学で、考えられない事件が起きた。付属の大学病院を舞台とした背任事件で元理事が逮捕されてから約1カ月後の11月29日、今度は13年にわたってトップに座り続けていた理事長・田中英寿容疑者まで逮捕されたのだ。理事長は逮捕後に辞任を発表したが、謝罪や説明は一切なし。文部科学大臣は「深刻な事態で、極めて遺憾」と述べ、日大への補助金の交付をストップする可能性さえ出てきた。

「日本一のマンモス大の負の側面がクロースアップされたのが、2018年のアメフト部の悪質タックル事件です。その後、水泳部で暴力事件、チア部でパワハラ、ラグビー部で暴力事件、ラグビー部員が大麻所持で逮捕と、運動部はトラブルだらけ。日大は箱根駅伝も常連校でしたが、すっかり勢いがなくなり、今年10月の予選会もボロボロで出場には程遠い結果に終わりました。こういった不祥事の連発は偏差値にもダイレクトに影響しており、大手予備校が発表している数字では、日東駒専(日大、東洋、駒沢、専修)の中でビリ争いをする位置にいます」(週刊誌記者)

 人数が多ければ、問題を抱える確率も高くなるだろうが、それにしても……といった状況の日大。受験生はそろそろ願書を出す季節だが、トップが捕まった影響は志望校選択にどう影響するのか? 受験雑誌でも取材・執筆をする教育ライターはいう。

「タックル事件の影響は極めて大きく、2019年度の日大は志願者数が激減しましたが、2020年度はあっさり志願者数が元のレベルに戻りました。ただし、これは特殊な状況が幸いしたもの。翌年から入試制度が大きく変わるため、現役生が極端に浪人を嫌がり、ランクを下げて受験する傾向が顕著だったため、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)を狙える層が日東駒専に大量に流れたのです。

 そうなると、今回の不祥事で日大の志願者は再び減りそうですが、状況はそんなに単純ではありません。各家庭ともコロナ禍で家計は厳しく、安全志向はかつてないほど高まっていて、上位校の志望者がワンランク下の学校まで受験するトレンドは変わらない。募集数の多い日東駒専は絶好の受け皿な上、OBが多い日大は伝統的に就職活動に強いという定評もあります。また、下位校を狙う受験生からも、不祥事で狙い目だと思って日大を受ける子は現れる。フタを開けてみれば、志願者数の増減が“無風”に落ち着くことも十分考えられます」(教育ライター)

 長年トップに居座った人間が逮捕されたことを、逆に生まれ変わるチャンスと見ることもできるが、今年の受験生がキャンパスにいる頃までに膿を出し切れるのだろうか。

藤井利男(ふじい・としお)

藤井利男(ふじい・としお)

1973年生まれ、東京都出身。大学卒業後に週刊誌編集、ネットニュース編集に携わった後、独立。フリーランスのジャーナリストとして、殺人、未解決事件、死刑囚、刑務所、少年院、自殺、貧困、差別、依存症といったテーマに取り組み続けてきた。趣味はダークツーリズム。

最終更新:2021/12/02 19:00

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