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『バチェラー4』“再生の旅”でも変わらず? 好かれるほうが幸せなバチェラーの「愛してあげる」

黄がバチェラーとして最後に見せた、唯一の誠意

 そして、ついに決断のときへ。ローズセレモニーの舞台は、なぜか山の中だ。タキシード姿で車に乗ってヘリリポートまで行き、わざわざヘリコプターに乗り換えて現場まで移動する黄。お疲れ様である。

 そこにたどり着くと、一本道に敷かれた赤の絨毯から秋倉がやって来た。黄が口を開いた。

「1個だけ聞いていい? 世界中がさ、敵に回ってもさ、味方してくれる?」(黄)

 やたらと「世界中を敵にしても」と謎の仮定話をする黄だが、一体彼は何をするつもりなのか? すると、続いてそこに休井が現れた。

「今日ね、最後の決断をします。答えを待っててください」(黄)

 黄がローズを渡したのは秋倉だった。エピソード8(スタジオトーク)でモデルの嘉瀬美月(25)が「私としゃべるときは黄さんの目が死んでた」と言っていたが、黄はわかりやすい。「世界中が敵に回っても~」の質問を秋倉にしかしなかったし、この瞬間の彼は表情が入り込んでいた。一方、休井と対峙したときは顔つきがスイッチオフだったのだ。しかも、かけた言葉は「答えを待っててください」である。休井が気の毒なくらいに秋倉の流れ。チャーハンとシチューの差がそのまま結果に出ているのも、あからさまである。

 あと、秋倉が着たドレスの女帝感がすごかった。結果が出る前から本妻の貫禄。黄に好きな女の子(鍼灸師の藤原望未/25)の相談をされてもキレず、受け止めきった彼女の『バチェラー』における振る舞いは、『バチェロレッテ』での黄以上に完璧だった。友だちの関係からここまで勝ち進めたのは素直に驚きだ。プールで放置された2軍の位置からの成り上がりシンデレラストーリー。あと、家族を大事にする黄だけに、家族ウケがよかった秋倉を選んだ部分もあったと思う。そこは友永とは違った。

 ついにお別れとなった休井に、黄が最後の言葉をかけた。

「本当にそばにいてくれてありがとうございました。美郷よりもそばにいたい人がいました」(黄)

 冷たい言葉に聞こえるかもしれないが、彼の態度はよかったと思う。休井にずっと「好きだ」「素敵だ」と言い続けていたのだから、「美郷よりもそばにいたい人がいた」以上の理由があるのはおかしい。未練をばっさり断ち切る言葉として正解だし、秋倉を選んだのなら秋倉に誠実でいるべきだ。みんなに「好き」を振り撒き、曖昧なことばかり言い続けた黄が最後に見せた唯一の誠実だった気がする。

 そして、黄は秋倉の元へ向かった。

「今日までたぶん、メチャクチャ不安にさせたし、メチャクチャ苦しかったと思うし。でも、信じてくれてた。だから、今日からはその分、メチャクチャ安心させてあげるし、メチャクチャ愛してあげる」(黄)

 安心させて「あげる」し、愛して「あげる」か……。『バチェロレッテ』で黄は「人を好きになるより、好いてもらったほうが幸せな時間が流れると思ってしまう」と口にしていた。今回の選択は、まさに「好きでいてくれる」人を選ぶ結末だった。相手に何かをするよりも、“してもらいたい感”が最後まで勝っていた黄。自分がバチェラーになるにあたり掲げていたテーマ「再生」を、果たして彼は成し遂げられたのだろうか?

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