堀未央奈、乃木坂46の2期生から生まれた女優としての決心

異例の卒業発表

　グループ内で存在感を高めていく一方で、ラジオ『レコメン！』（文化放送）の水曜Wパーソナリティを務めたり、ファッション誌「ar」（主婦と生活社）のモデルとして活躍したりと、多岐にわたる個人活動でグループを牽引してきた。中でも、映画初出演で初主演を果たした映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』（山戸結希監督）はその象徴とも言える。同作で、堀は『第22回上海国際映画祭』のアジア新人部門・優秀女優賞にノミネートされるなど演技が高く評価され、女優として認知されるきっかけの作品となった。

　これからの乃木坂46を引っ張っていくのは堀だと誰もが思っていた矢先、自身がセンターを務めた『バレッタ』の発売からちょうど7年となる2020年11月27日に、ソロ曲「冷たい水の中」のMVの中で卒業を発表。これまでの卒業発表は自身のブログや公式サイトで発表されるのが慣例となっており、MVの中で発表されるというのは異例の形であった。

　MVは堀の独白から始まり、そのまま楽曲へと進んでいく。コンテンポラリーダンスで艶やかに踊る堀の表現力からは、これから女優として生きていく決意のようにも受け取れた。

　『9th YEAR BIRTHDAY LIVE ～2期生ライブ～』が開催された3月28日をもって乃木坂46を卒業した堀は、現在女優を中心に活動しており、7月には『サレタガワのブルー』（毎日放送）では地上波連続ドラマ初主演を果たした。アイドルの衣装を脱ぎ捨てた堀の、いろんな顔を見てみたい。

川崎 龍也（アイドルライター）

2019年よりフリーライターとして活動しつつ、現在は都内にあるWEBメディアでも勤務。主にアイドルのコラムやインタビュー記事を書いています。noteでは毎週アイドルの楽曲レビューを更新中です。

Twitter:@ryuya_s04

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かわさきりゅうや