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乃木坂46を語らせてください!#4

渡辺みり愛、アンダーセンターとしての功績と結実したダンスパフォーマンス

文=川崎龍也

渡辺みり愛、アンダーセンターとしての功績と結実したダンスパフォーマンスの画像1
渡辺みり愛1st写真集『消極的な華やかさ』(竹書房)

 2021年に結成10周年を迎えた乃木坂46。その1年を振り返ると、草創期からグループを支えてきた1、2期生の卒業が相次ぎ、世代交代を強く感じさせる年でもあった。

 乃木坂46を去っていったメンバーたちは、グループや私たちファンに何を遺してくれただろう。このシリーズでは、2021年に卒業した8人のメンバーを順番に取り上げ、その軌跡を改めて振り返りたい。

 第4回目は、渡辺みり愛。

乃木坂46で開拓したダンスの道

 伊藤純奈と同じく5月16日に卒業を発表した渡辺みり愛。2期生の2人が同じタイミングで卒業を発表するとは、なんだか運命めいたものを感じる。

 2期生の最年少として13歳で乃木坂46に加入した渡辺は、17thシングル『インフルエンサー』のカップリング曲「風船は生きている」で初めてアンダーセンターを務め、『アンダーライブ 全国ツアー2017 ~関東シリーズ 東京公演~』では座長としてアンダーを牽引した。

 12人という史上最少人数のアンダー公演でも、圧巻のパフォーマンスでツアーを完走。それは間違いなく、渡辺がセンターとしてアンダーをまとめ上げたからこそできたことだった。乃木坂46の公式YouTubeチャンネルにて投稿されている「乃木坂46からのお知らせ」では、当時のアンダーが置かれていた厳しい状況を踏まえつつ、渡辺のアンダーセンターとしての決意が表明されている。そこには、しっかりと自分の志を述べる渡辺の姿が映し出されていた。

 アンダーとして着実に存在感を高めていく中で、渡辺はグループ随一のダンス力が高く評価され、2019年にリリースされた23rdシングル『Sing Out!』では念願となる初の選抜入りを成し遂げた。振付師のSeishiroによる表題曲はクラップやストンプの要素やコンテンポラリーダンスを特徴としているが、渡辺は3列目ながらしなやかかつ可憐なダンスで存在感を放っていた。

 2018年に開催された『真夏の全国ツアー』では、鈴木絢音ジコチュープロデュース企画の「Against」において振り付けの一部を渡辺が担当するなど、得意のダンスが活かされていた。『EX大衆 2018年12月号』(双葉社)のインタビューで、渡辺は「ダンスの道に進む子がいないなら、私が開拓したいなって」とダンスへのこだわりを語っていたが、その思いが結実したのが『Sing Out!』だったと言えよう。

 乃木坂46の近年はダンスに力を入れた楽曲が多かったが、渡辺の存在は大きな強みとなっていたはずだ。一方、その姿を選抜でもう一度見たかったというのがファンの総意ではないだろうか。

 グループの中でもずば抜けたダンスパフォーマンスでファンを魅了してきた渡辺。渡辺にとってアイドルとしての歩みは必ずしも順風満帆ではなかったかもしれないが、その功績は大きいものがある。これから先も、渡辺の活躍が楽しみだ。

最終更新:2022/01/08 19:00

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