「ノンスタは女子中高生から人気」の妙　ニューヨークは「文春」読者から支持？

2022/02/01 08:00

テレビ日記

ニューヨーク・屋敷「俺らの芸風って文春に似てたんやな」

　NON STYLEは自分たちでも人気の理由がよくわからないと（少なくとも表向きは）語っていた。対して、人気の理由を確かめに行っていたのがニューヨークである。

　彼らは、昨年末に文春オンラインが公表した人気芸人ランキングで1位に輝いていた。この結果には、ニューヨークのファンも困惑したと聞く。また、当人たちも、人気ランキングで1位になったにもかかわらず翌日の『M-1グランプリ』（テレビ朝日系）の敗者復活戦で敗退した件を、困惑の表情を浮かべながらバラエティ番組でネタとして語っていた。

　ニューヨークが好きな芸人で1位に選出されたのはなぜか。27日の『NEWニューヨーク』（テレビ朝日系）では、その謎を突き止めるため、2人が文春オンラインの編集部を訪れていた。

　対応したのは、文春オンラインの編集長と、今回のランキングを担当したデスクの2人だ。編集長は語る。

「僕らも正直、ランキング見て最初の反応が『え？』っていう」

　予想外の結果に、何度か集計をやり直したらしい。では、なぜそんな結果が出てしまったのか。どうやら理由は調査方法にあるようだ。担当デスクによると、今回の人気芸人ランキングは、文春オンラインのメールマガジンに登録している人の投票に基づくらしい。これを聞いたニューヨークの屋敷裕政は、合点したかのように言う。

「じゃあ、文春オンライン読んでる人には俺らすごい刺さってる（笑）」

　さらに編集長は、今回の結果を次のように解釈していた。ニューヨークを推した読者のコメントのなかには、「ちょっと意地悪だが」や「ちょっと人の嫌な部分をえぐるネタだが」といったものがあったという。編集長いわく、「それって文春そのものなんじゃないかなって」。そんな編集長の意見に反応し、屋敷は言った。

「俺らの芸風って文春に似てたんやな」

　もちろん、ニューヨークはここ1～2年でテレビ出演が増え、人気芸人の仲間入りをしている。そのため、人気芸人ランキングに入ってもおかしくはない。けれど、先述の『水曜日のダウンタウン』の中高生への街頭インタビューでは、少なくとも上位10組には入っていなかった。文春オンラインの担当デスクによると、ニューヨークは10～30代の支持がダントツとのことだったが。これも屋敷が言うように「文春好きな10代が俺らのこと好きなんや。だいぶ変な10代やで」ということなのかもしれない。

　今回のニューヨークが1位という結果は、彼らを支持する声がたしかにあることを認めつつも、少なからず投票者＝サンプルの偏りが関係していたのだろう。しかし、NON STYLEの話題でも指摘したように、人気を反映してランキングがつけられるというより、ランキングが人気をつくる可能性もある。ランキングは広告でもある。これを契機に、他の有名媒体の人気芸人ランキングにもニューヨークの名前が上位に入ってくるのかもしれない。

　ところで、『水曜日のダウンタウン』を見る限りでは中高生人気がいまだに健在な『エンタの神様』だが、25日の『マヂカルクリエイターズ』（テレビ東京系）に元エンタ芸人のキック（当時は「KICK✩」表記）が出演。現在は占い師としても活動している彼が、マヂカルラブリーらの間でプチブレイクしていた。この人気の理由ももちろん、サンプルの偏りゆえである。