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週刊誌スクープ大賞

「大谷翔平結婚」一色に染まった週刊誌報道の不可解さと“大谷らしからぬ”結婚報告

「大谷翔平結婚」一色に染まった週刊誌報道の不可解さと大谷らしからぬ結構報告の画像1
大谷翔平(写真/Getty Imagesより)

今週の注目記事・1「大谷翔平のピンチにアスリート妻は2度渡米した」(『週刊文春』3/14日号)「『大谷翔平』結婚への10の“祝辞”」(『週刊新潮』3/14日号)「大谷翔平『超厳戒結婚生活』は『松井秀喜流』だった」(『アサヒ芸能』3/14日号)「大谷SHO撃婚! テレビ各局の大混乱」(『サンデー毎日』3/17日号)「大谷翔平電撃婚! 親族は雲隠れ スポーツ紙が書けないシークレット新婦の正体」(『FLASH』3/19日号)「祝・結婚 大谷翔平(29)“新妻”とともに歩む『世界一』への道」(『FRIDAY』3/22日号)「大谷翔平“電撃婚”の裏に『松井秀喜さんの教え』」(『週刊ポスト』3/22日号)「『大谷妻』を出せたら金一封 TV局オファー合戦が過熱」(『週刊現代』3/16・23日号)
同・2「株価4万円超えはバブルなのか?」(『週刊文春』3/14日号)
同・3「『明らかに他殺』木原事件元取調官が検察に出した陳述書の中身」(『週刊文春』3/14日号)
同・4「協会が“兵糧攻め”開始! 外出自粛で『宮城野部屋』“存亡の危機”」(『週刊新潮』3/14日号)
同・5「小室圭さん『年収4000万円』に昇給で『トランプ&米企業』のもと“日本敵対ディール”」(『週刊新潮』3/14日号)
同・6「『岸田総理』が『茂木幹事長』更迭論」(『週刊新潮』3/14日号)
同・7「人生の達人12人の『私が卒業したこと』」(『週刊現代』3/16・23日号)
同・8「五木寛之のボケない名言」

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 今週はすべての週刊誌が「大谷翔平の新妻特集」で埋め尽くされているといってもいいが、肝心の彼女の実名や顔写真を出したところがない。

 同じように突然、自身のブログで電撃結婚を発表したフィギュアスケート界のスーパースターの羽生結弦のケースでは、発表と同時に、メディアによる嫁探しが過熱して、数日の間にヴァイオリニストの末延麻裕子だと特定され、顔写真を週刊誌は挙って掲載したのに、どうしたことだろう。

 これについては後程じっくり検証したいと思っている。そんなわけで今週は順位なしでお送りする。

 まずは御年91歳になった作家・五木寛之のサンデー毎日の連載「ボケない名言」を取り上げたい。

 私は、新潮の連載「生き抜くヒント!」も愛読している。以前にも書いたが、何気ないテーマに触れながら、そこから人生の悟りに向かうわけでもなく、ダラダラと続くのだが、なんとなく読ませてしまう“筆力”は感嘆に値する。

 この連載も、時には大谷翔平のWBCのときの「きょう一日、憧れるのはやめましょう」という発言を取り上げたりと、今の時代を切り取る言葉を毎回取り上げて、読ませる。

今回は、「組織とか集団というものは、入り方、それから出方、やめ方の両方の出入り口がついてないとだめなんです」という吉本隆明の言葉をとり上げている。

「私たちは組織や集団や運動に加わるとき、ある決意をバネとして行動するが、受け入れる側にも、また、入る側にも同じような決意が必要なのではないだろうか。

入ることは、常に出ることを前提にして決意されなければならない。行為は決意することと同時に、それを放棄するときの自己によって生きた思想となる。(中略)

出口は常にあるという意識が、集団や組織のフレキシビリティーには不可欠なのだ。これまでの組織論を逆に、出ることと、やめることの例から眺めてみると、なにか新しい風穴がみつかったような感じがする。入ることと出ること、やることとやめること、始めること終うこと、などなど、複眼的な視野の新しい組織論が必要な気がしないでもない。

始めることは、終わることを前提に企てられなければならないだろう。新しい組織論は、そこから始まるのではないかと思う」

 現在、自民党では派閥の行方が問題になっているが、こういう視点で考えることも重要ではないかという指摘には頷ける。

 あの五木も90を超えたか。これを機に『青春の門』のその後を描く『老人の門』を書いたらどうだろうか。ベストセラー間違いないと思うが。

 お次は現代から。

 人間、年を取れば多くのものを捨てて生きていかなければならない。何を捨てるのか?

 それが問題だが、現代は12人の「達人」に卒業したものを聞いている。

 俳優の武田鉄矢(74)は、ライバルたちへの競争心を捨て去り、川の流れのように自然体で生きると悟ったと話している。

 浄土宗本願寺派如来寺住職の釈徹宗(62)は、若い時の「もっとやれる、もっとやりたい」という思いを変えて、「最初から中途半端を目標にしてはどうか」と思い至ったというのである。

 作家の北方謙三(76)は、「直木賞の選考委員」を降りた。読書が楽しみではなく、仕事になってしまった。これから執筆に5,6年はかかるテーマに取り掛かるという。

 自分が今全力で打ち込みたいことをできる環境を整える。そのためには肩書などいらないというのだ。

 私も、残された時間をどう使うのか、何に打ち込めばいいのか、迷っている。早くせねば。気ばかり焦るが、その「何か」がまだ見つからず焦っている。

 書評家の成毛眞(68)は、成功や知名度に興味を失い、興味があることにのめり込むこと、何事にも縛られず自由に生きることが大切だという。

 司会者のみのもんた(79)は、銀座のクラブ通いを減らしたという。今は、カウンター席しかないオーセンティックバーなどで飲むことが多いという。

 まあ、カネも名誉もない私は、捨てるモノがないことは間違いない。新しいことに取り組むのはもう無理かな。日々、孫たちと会って戯れているのが一番楽しい。そんな時に、天国へ召されたら、こんな幸福はないと思っているのだが。

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