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『M-1』芸人たちのアフター語録「ねぇ隆、ライフ・イズ・ビューティフルってどういう意味?」

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

『M-1』芸人たちのアフター語録「ねぇ隆、ライフ・イズ・ビューティフルってどういう意味?」の画像1
『M−1グランプリ2021』公式twitter(@M1GRANDPRIX)より

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(12月19~25日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ハライチ・岩井「35で青春してんなと思ったんですけど、50で青春してる人がいた」

 19日の『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)は、錦鯉の優勝で幕を閉じた。

 50歳の長谷川雅紀と43歳の渡辺隆。「人生、変えてくれ」という印象的なナレーションとともに始まった決勝は、ともに芸歴20年を超え、売れない時代を長く経験してきたおじさん芸人がトロフィーを掲げて終わった。しかも、優勝を決めたネタは最後に「ライフ・イズ・ビューティフル」と宣言するというもの。なんとも出来すぎた物語ではある。が、そんな物語に心動かされた人も少なくなかったのではないか。審査員席に座るナイツの塙宣之とサンドウィッチマンの富澤たけしの目にも涙が浮かんでいた。

 決勝に進んだ10組の漫才師は、今年も熱闘を繰り広げた。それぞれのネタを分析する記事はすでに多く出ている。先週のテレビ番組を取り上げるこの連載では、ネット配信を含む先週のM-1フォロー番組を振り返ってみよう。

 まず、決勝の放送直後に配信された『M-1グランプリ2021 世界最速大反省会』。司会の小籔千豊に加え、決勝のネタを分析する解説員のような立場として、笑い飯、マヂカルラブリー、鰻和弘(銀シャリ)、土屋伸之(ナイツ)といった面々がそろった。彼らが決勝ネタを振り返りつつ、ファイナリストを1組ずつ呼んで話を聞く構成は、M-1直後の「あそこどう思った?」と誰かに語りたい欲求に毎年答えてくれる。

 今回も膝を打つ解説が多かったのだけれど、特に野田クリスタル(マヂカルラブリー)は印象的な言葉が多かった。「モグライダー始まりで一気に基準値上がって、(2番手に)ランジャタイっていうバグが起きてるんで」、「(M-1の舞台で)ランジャタイがランジャタイをするって、めっちゃムズいと思うんですよ、実は」、「(オズワルドは)入りはすごいゆっくりして、昔のおぎやはぎさんを彷彿とさせる入りですけど、中身はただのパワー系漫才なんで」などなど。俗に言う”漫才論争”の火種となった彼だが、「漫才なのか?」と一部に思わせるようなネタのバックボーンには、漫才の面白さを腑分けして語れる明瞭な言葉がある。

 また、ハライチの岩井勇気の言葉も印象深い。M-1挑戦のラストイヤーである芸歴15年目の彼らは、今回久々にM-1に出場。準決勝で敗れたものの、敗者復活戦から勝ち上がってきた。そんなハライチは、2009年のM-1決勝で見せたような、“静”の岩井、”動”の澤部というイメージで一般的には捉えられているだろう。が、今回の決勝では一転、岩井が見せたのは“動”だった。これまでのM-1での15年をフリにするような漫才。敗退コメントも「楽しい15年間でしたよ。ありがとうございました」と爽やか。ネタでも平場でも、M-1を通じて世間に刻まれた自身のイメージを、M-1の舞台で刷新するような振る舞いを見せた。そんな彼は、自身のM-1へのカムバックと、50歳の長谷川を擁する錦鯉の優勝で終わった今大会を、次のように振り返った。

「35で青春してんなと思ったんですけど、50で青春してる人がいた」

 M-1直後のフォロー番組はまだ終わらない。日付をまたぐころに配信された『M-1打ち上げ by ストロングゼロ』。こちらも毎年恒例の番組だが、昨年までの千鳥に代わり今回MCを担当したのはかまいたちの2人だ。M-1に挑戦し続けてきた彼らだからこそ引き出せるような、ファイナリストたちの言葉が聞かれた。

 たとえば──「僕たちは負けコメントまったく用意してきてなくて。勝つ気だったんで」(モグライダー・ともしげ)、「(オール巨人・阪神のパネルを出すのは)ホントはせり上がりでやりたかったんですよ」(ランジャタイ・国崎和也)、「1年ずつ思えることが変わってきてんのは、ちょっとずつ(優勝に)近づいてってんのかなって」(インディアンス・田渕章裕)、「俺ら、本来あるべきメンタルの15倍のテンションで今しゃべってますから」(オズワルド・伊藤俊介)、「今日、テレ朝の入口で、またマネージャーと間違えられたんですよ。そんなやつが優勝したんです」(錦鯉・渡辺隆)などなど。

 ここでの話の続きは、今後またさまざまな番組で語られていくのだろう。ファイナリストたちのアナザーストーリーは続く。

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