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『R−1グランプリ』グダグダでテコ入れ必須? “純粋”ピン芸人大会化の弊害

文=浜松貴憲(はままつ・たかのり)

『R−1グランプリ』グダグダでテコ入れ必須? 純粋ピン芸人大会化の弊害の画像1
『R-1グランプリ』公式Twitter(@R1GRANDPRIX)より

“ひとり芸”日本一を決める『R-1グランプリ2022』の決勝戦(関西テレビ・フジテレビ系、3月6日放送)に進んだファイナリストが、2月13日に発表された。昨年は敗者復活を含めて10人で争われた決勝戦だったが、今年は2人減り8人で戦うこととなる。

 今回発表されたファイナリストは、kento fukaya、サツマカワRPG、金の国・渡部おにぎり、ZAZY、吉住、お見送り芸人しんいち、寺田寛明の7人。ここに決勝戦前日に行われる「復活ステージ」を勝ち抜いた1人が加わり、8人で決勝戦が行われる。だが、先行きを不安視する声も多いようだ。

「今年の決勝進出者の記者会見は、本当にグダグダで心配になるレベルでした。前大会から芸歴10年以内という出場制限ができたことで、経験値の少ない芸人ばかりになってしまったこともその原因でしょうね」(テレビ局関係者)

 ピン芸人の場合、“芸歴”に比べて“ピン歴”が浅いことも多いという。

「最初はコンビやトリオで活動を始め、途中で解散し、その後、ピン芸人になるというパターンが多いんです。だから“芸歴”が10年でも、“ピン歴”は2年くらいで、まだまだネタが熟成されていないというケースも少なくない。芸歴制限を設けたことで、確実に大会のレベルは下がっていますね」(構成作家)

 今年の大会では、過去の『R−1ぐらんぷり』のファナリスト常連だったヒューマン中村、ルシファー吉岡が、準決勝の審査員を務めている。

「お笑い賞レースにおける審査には“不公平感”がつきもので、実際に芸人の間では不満も多かった。そういったなかで、現役の芸人に審査させることは、出場者に納得感を与える効果があったと思います。また、ヒューマン中村とルシファー吉岡、2人の影響かどうかはわかりませんが、例年に比べて“コンビの片方”芸人の決勝進出が少ない印象もあります。準決勝進出者は、“コンビの片方”も多かったのに、決勝進出者は『金の国』の渡部おにぎりだけですからね。より”純粋”なピン芸人が有利な大会になっていると思います」(同)

 しかし、“純粋ピン芸人”に有利な大会になることで、注目度も下がってしまうというデメリットもあるようだ。

「以前からR-1について指摘されていることですが、決勝進出メンバーが同じようなメンツになりやすい。芸歴10年以内に制限し、そのうえ“純粋ピン芸人”が有利となれば、面白い芸人の数も限られて、今まで以上に同じようなメンツで決勝戦を戦うこととなってしまう。そうすると新たなスターも生まれず、どんどん注目されなくなっていく。R−1グランプリをM-1グランプリやキングオブコントくらいに権威ある大会にするには、なんらかのテコ入れも必要だと思います」(同)

 さらに“芸歴詐称”の問題も生じてくる。

「アマチュアでの活動歴がある芸人や、大学お笑いをやっていた芸人、養成所に何度か入り直している芸人、コンビ解散後に活動休止期間がある芸人など、いろいろなケースがあり、それぞれの芸歴のカウント方法が異なるんですよね。だから、何をもってして“芸歴10年以内”とするのかが曖昧となり、芸歴を“詐称”してR-1グランプリに出場する芸人も多くなってくる。どんどんフェアではない状況ができていく可能性もありますね」(同)

 さまざまな課題が残っているR-1グランプリ。せめて今年の大会でスターが誕生すれば、来年以降の盛り上がりも見込めそうだが、果たして。

浜松貴憲(はままつ・たかのり)

浜松貴憲(はままつ・たかのり)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

最終更新:2022/02/18 07:00

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