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オジンオズボーン高松 “本場のお笑いに憧れ大阪弁を会得した芸人”が引退する今のお笑い

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

オジンオズボーン高松 “本場のお笑いに憧れ大阪弁を会得した芸人”が引退する今のお笑いの画像1
オジンオズボーン 松竹芸能 公式サイトより

 ここ最近、もともと売れていた芸人やある程度芸歴がある芸人の解散が増えているが、またしても同じくらいの時代に共演していた芸人が解散を発表した。

 今回解散を表明したのは松竹芸能の「オジンオズボーン」だ。

 今のお笑いファンには馴染みのない名前かもしれないが、僕が芸人をやっていた頃、ライブや番組で一緒になる松竹芸能の芸人といえば、ますだおかだ、アメリカザリガニ、Over Drive、そして少し後輩のオジンオズボーンだった。そんな同じ時代を戦っていた芸人が、ここにきて踏ん張れなくなり解散となるのは何とも悲しい話だ。

 9月8日にボケの篠宮さんがやっているYouTubeチャンネル「SHINOMIYA【オジンオズボーン篠宮】」でオジンオズボーンは年内の活動をもって解散すると発表された。

 30分ほどある動画には、長年連れ添ったコンビならではの苦悩や葛藤、相方への想いなどが凝縮されており、同じように解散を経験している身としても、胸が締め付けられた。

 今回はそんなオジンオズボーンの解散を、元芸人目線で分析していく。

 動画で語られていた解散の理由は、ツッコミの高松さんが芸人という仕事に対してあまり魅力を感じなくなり、お笑いに対するモチベーションが無くなってしまい、芸人を“引退したい”というものだった。

 これは高松さんを知っている人間からすると、かなり衝撃的な発言だ。

 彼はもともと千葉出身なのだが、憧れの芸人になるために、東京の芸能事務所ではなく、わざわざお笑いの本場・大阪まで出向き、松竹芸能の養成所に入った人間だ。しかも大阪弁を猛勉強し、本場の大阪の人ですら、生粋の大阪人と見分けがつかないほどだった。お笑いに対してそこまで情熱を持っていた人間が、芸人に魅力を感じなくなるというのは何とも信じがたい。動画中に高松さんは「芸人を辞める理由はいっぱいある」と話しているが、オジンオズボーンは今年で結成23年。この23年という年月は、お笑いに対する情熱を無くすには十分な時間だったのだろう。

 そもそも辞めようと思ったきっかけは、2015年のM-1グランプリで準々決勝敗退したことらしい。

 現在、解散していく芸人のほとんどがコンテストの敗退がきっかけで辞めていく。M-1グランプリやキングオブコントをひとつの目標として掲げている芸人が多いため、そうなるのは致し方ない事だと言える。

 特にM-1グランプリは、出場する条件の中に「結成15年以内」という厳しい規定がある。もともとM-1グランプリは、島田紳助さんが「漫才師は10年やって売れなければ見込みが無いから、辞めさせるきっかけを与える為にキャリア10年で区切った」という意図で始めたので、その意図通りになっているのだが、M-1グランプリがスタートしたのは今から20年以上も前。正直、当時と今とでは若手芸人の範囲も人数も大きく違う。さすがに10年じゃ短いということになり15年になったが、僕はそれでも短いと思う。

 錦鯉のように年齢を重ねて新たな才能ある相方を見つけるというのは、とても奇跡的なことだ。普通は長年同じ相方と連れ添い、漫才のテクニックを磨いていくもの。結成23年目のオジンオズボーンは間違いなく15年目のオジンオズボーンより面白いだろう。

 しかしその面白さをテレビで披露することは叶わない。今のテレビ番組は若手にチャンスを与える番組が多く、芸歴が長い芸人にとってはとても門戸が狭い世界となっている。それに加えてコンテストにも出られないとなるとまさに八方塞がりだ。

 だったら芸歴の制限がないキングオブコントに出ればいいと思う人もいるだろう。しかし漫才とコントは似て非なるもの。作り方や笑わせる方法は似ているかもしれないが、演じ方は全く違うのだ。なので漫才ができるからといってコントができるとは限らない。もしコントができたとしても漫才ほどのクオリティーが出ない可能性もある。

 実際、動画内でも言っていたが、1年前にキングオブコントを目指そうという話になったものの、1年かかっても思うようなネタができず、出場辞退を余儀なくされたという。今のお笑い界は漫才師にとって生きづらい世界のようだ。

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