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TBS日曜劇場『DCU』絶好調に“陰り”…社内の“次期社長候補バトル”も影響?

文=黒崎さとし(くろさき・さとし)

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Paravi公式ページより

 阿部寛主演のTBS日曜劇場『DCU』の第4話が13日に放送され、世帯視聴率が平均13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。第3話の15.2%から1.3ポイント、初回16.8%からは3ポイント近いダウンとなったが、今期ドラマいちの高視聴率をキープしている。

 しかし、視聴率に反してドラマの評判は芳しくないという。

「架空の組織・DCU(潜水特殊捜査隊)の活躍を描く作品で、海上保安庁に新設されたDCUが、水にまつわる事件・事故の謎に迫る『ウォーター・ミステリー』。サブタイトルも『手錠を持ったダイバー』なのですが、そのわりに潜水シーンは思ったほど出てこず、第4話にいたっては水中シーンはなかったに等しく、なぜか海保が普通の刑事ドラマと同じように陸上で地道に捜査するほうがメイン。TBSが『新たなジャンル』とまで謳った『ウォーター・ミステリー』感には乏しく、ガッカリした視聴者も多いようです」(テレビ誌記者)

 Twitterではここのところ、検索欄に「DCU」と入力すると「脚本」がサジェストされるようになったが、「マジで脚本ひどい」「話の展開や脚本大雑把すぎない?」「ハリウッドと共作と宣伝すれば、脚本を素人が書いてもバレない説」など酷評も相次いでいるようだ。

「横浜流星演じる瀬能は、阿部寛演じるDCU隊長・新名を慕っていたものの、第1話ラストで新名にある疑惑が浮上し、敵視するように。なのに、なんだかんだ協力的で、第4話では新名と一緒に捜査までする始末。こういったアラやご都合主義があちこちに目立つのですが、特に不評だったのが、第3話で中村アンが演じるメインキャラクターのひとり・隆子があっさりと退場したこと。まだ第3話だったということで、隆子の人物像をあまり掘り下げられておらず、視聴者もあまり感情移入できていない中で、上官の命令を何度も無視して暴走した挙げ句に殉職というストーリーに、視聴者からも『自業自得すぎて1ミリも同情できない』『隆子の最期、泣けないどころか暴走しすぎて腹立つ』『これ泣ける人いるの? ストーリー展開がわけわからん』など冷めた声が多く上がりました。第4話で数字を下げたのは、この急展開が影響したのでは」(前出・テレビ誌記者)

 TBSは2019年、イスラエルの総合メディア会社ケシェット・インターナショナル社とドラマの共同開発・制作の契約を締結。ケシェット社は、米スパイドラマ『HOMELAND』の原作となるドラマを制作したことで知られ、エミー賞やゴールデングローブ賞などに輝いた『HOMELAND』にも製作で関わっている。

 『DCU』はこのTBS×ケシェット社の共同開発第一弾作品であり、カナダの制作会社ファセット4メディア社を加えた3社で共同制作された。「TBS×ハリウッド」などと謳い、日本国内のみならず海外展開も視野に置いているとされる同作は、前期の『日本沈没ー希望のひとー』を超える大作になるかと思われていたが……。

「どうも予算はTBSが負担するかたちとなったようで、撮影に莫大な費用がかかる潜水シーンは当初の予定よりもバシバシ削られることになってしまったようだ。潜水シーンに向け、横浜流星はわざわざスキューバダイビングの資格を取得。30年ほど前にすでにダイビング資格を取っていた阿部も撮影前に再トレーニングに励んだのだとか。現場でも、横浜らは約12㎏もある酸素ボンベを背負ったまま腕立てをするなど潜水シーンには相当気合が入っていたが、結果的に空回りとなってしまった。もっとも、潜水シーンは体力をかなり消耗する上に、セットやメイクなど非常に時間がかかって待ち時間も多くなるため、シーンが削られたことにスタッフや出演者の多くは安堵しているようだ」(TBS関係者)

 予算の関係から、せっかく視聴者が期待していたシーンが削られることになってしまったが、実は水面下で勃発したTBS社内の“バトル”が影響した可能性も囁かれているという。

「『DCU』のプロデューサーは同局の伊與田英徳氏。これまで、演出・福澤克雄氏とのタッグで『半沢直樹』シリーズを始め、『下町ロケット』『ブラックペアン』など日曜劇場の数々のヒット作を手掛けてきたが、『ドラゴン桜』をめぐってゴタゴタがあった。同ドラマは2020年夏の放送予定がコロナ禍により昨年4月期に延期。延期にあたり、演出に新たに福澤氏が加わり、スタッフも総入れ替えになったというが、当初チーフプロデューサーだった伊與田氏が、なぜか入れ替わるようにひっそりと降板していた。伊與田氏はコンテンツ制作局ドラマ制作部担当部長で、しっかり予算を管理して撮影を行う官僚方。対して、福澤氏は上席役員待遇のエキスパート職だが、予算をオーバーしてでも撮りたいものを撮る職人肌。ともに将来の社長候補と言われていることもあって、すっかりバチバチの関係になり、決別してしまったようだ。『DCU』で伊與田&福澤のタッグ復活とならなかったのもその影響だろう」(放送担当記者)

 『DCU』はこのまま高視聴率をキープし続けていけるだろうか。

黒崎さとし(くろさき・さとし)

黒崎さとし(くろさき・さとし)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。

最終更新:2022/02/20 12:00

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