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『インビジブル』高橋一生の“フェチ”全盛りに「TBSさんわかってる!」とファン歓喜

『インビジブル』高橋一生の“フェチ”全盛りに「TBSさんわかってる!」とファン歓喜の画像
ドラマ公式サイトより

 4月15日にスタートしたTBS金曜ドラマ『インビジブル』が、まずまずの滑り出しをみせている。主演は、今をときめく高橋一生。そして、その“相棒”を務めるのが柴咲コウだ。『インビジブル』は、刑事である主人公の志村貴文(高橋一生)と、あらゆる悪に精通する“犯罪コーディネーター”を名乗るキリコ(柴咲コウ)の異色のバディが生み出すサスペンスアクションドラマ。初回放送の世帯平均視聴率は9.4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録した。

 高橋演じる志村貴文は、左遷された元捜査一課の刑事だ。暴力的な手段も辞さない捜査方法が危険視され、現在は警視庁刑事部特命捜査対策班に所属するが、後輩刑事が目の前で通り魔に殺害された3年前の事件に今も囚われており、独自の捜査を続けている。その最中、志村は渋谷の駅前広場で爆発事件に遭遇する。さらに、電波ジャックが行われ、街頭ビジョンに謎の人物が映り、「私にあるものをくれたら次の爆破を止める方法を教えてあげる。私がほしいのは、志村貴文」と名指しの要求が。

 犯人から情報を引き出し、次の爆破を阻止するために、志村は指定の場所へ向かう。するとそこにはミステリアスな金髪の女・キリコが待っていた。爆発事件のみならず、志村がこだわる通り魔事件の情報までほのめかすキリコ。事件の糸口が喉から手が出るほど欲しい志村は、彼女に指示されるがまま、共に姿を消すのだった。

 ストーリーにはやや既視感を覚えるといった声もあったが、志村とキリコのキャラクター設定は一定の評価を得たようだ。SNS上には「キャラデザ優勝」「高橋一生さんの真骨頂的なキャラ」などという感想が上がっていた。制作側も、初回で視聴者をキャラクターの魅力に引きずり込んでしまいたいという強い思惑があったのだろう。特に第1話、高橋演じる志村は「フェチ全部のせ」とでも言うべきサービスシーンの連続だった。

 まず、全身を黒スーツで包むビジュアル。その出で立ちと冷酷な表情で、問いかけに答えないチンピラにはためらうことなく殴る蹴るの暴行を加える容赦のなさは、どちらかといえば言葉を操る知的な役柄を演じることの多い高橋の知られざる一面を見せてもらった印象だ。また、「3回まわってワンと言って」「笑顔で100回スクワット」といったキリコの“人を貶めるような要求”を、”手段を選ばない”志村がためらいながらも飲むというのも非常にマニアックなシチュエーションだ。ほかにも懸垂シーンやシャワーシーンなど、最近のTBSドラマの十八番もしっかり盛り込まれていた。

 怒涛のサービスに、ファンたちが騒がないわけがない。「懸垂シーンだけでも素晴らしいのに、ここに白Tシャツ着ちゃうんですか? TBSさんわかってるね大好き」「盛りだくさんで胸いっぱいです」など、すでに高橋演じる志村に魅了されている人は多いようだ。ハードボイルドな高橋の新境地に、次回以降も期待したい。

■番組情報
金曜ドラマ『インビジブル』
TBS系毎週金曜22時~
出演:高橋一生、柴咲コウ、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、堀田茜、谷恭介、大野いと、平埜生成、板垣李光人、西村元貴、結城モエ、田中真琴、村井良大、酒向芳、原田泰造、桐谷健太
脚本:いずみ吉紘
主題歌:「Tiny World」Dragon Ash(Victor/MOB SQUAD)
音楽:得田真裕
プロデューサー:佐藤敦司、浅野敦也
編成:東仲恵吾、佐藤美紀
演出:竹村謙太郎、棚澤孝義、泉正英
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:tbs.co.jp/invisible_tbs

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/17 15:01
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