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BIGBANGのカムバック新曲は“反省”しすぎ!? 不祥事からのイメージ回復はできたのか

文=与良天悟(よら・てんご)

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BIGBANG(写真/Getty Imagesより)

 絶大な人気を誇った男性K-POPグループ・BIGBANGが、4月上旬に「春夏秋冬(Still Life)」をリリース。FLOWER ROAD以来、4年ぶりに新曲を携えてカムバックを果たした。

 BIGBANGのカムバックまでの道のりには、多くの物議がつきまとってきた。メンバーの不祥事や違法行為が相次ぎ、そのイメージが地に落ちたからだ。元メンバーのスンリが起こした売春斡旋事件(バーニングサン事件)については、所属事務所であるYGや他のメンバーも知っていた、もしくは関わっていたのではないかという世の中の疑念は未だに晴れていない。

 なお日本では昨今、映画界内部における性被害が明るみになり大問題となっているが、韓国ではその数年前から#metoo運動の影響力が広がっていた。その勢いは、芸能界や映画界のみならず、学会やビジネスの世界など社会全体を覆った。

 例えば、元秘書の女性からセクハラで訴えられた朴元淳・ソウル市長が自殺した事件は、ここ数年の韓国社会の雰囲気を象徴する出来事のひとつだ。スンリの起こした事件を見過ごす雰囲気はすでに、韓国社会にはない。

 スンリが去ったとはいえ、絶対的なイメージの失墜を経験してなおBIGBANGは復活することはできるのか? 仮に復活できるとしたら、作品で新たな境地をみせつけるしかないというのが、カムバック前に多くの韓国メディアが共通して示した意見だった。

 なお「春夏秋冬」は、数字としては申し分ない成績を残している。リリース後には、Melon 、QQミュージック、LINEミュージックなど大手音楽ストリーミングサービスでリアルタイムランキング1位を獲得。iTunesでは33か国で1位を占めた。韓国国内では、SBSの音楽番組「人気歌謡」、Mnetの「Mカウントダウン」などで1位を獲得している。

 4月20日の段階で、YouTube上のMV再生回数は5000万回を突破する勢いだ。

 こうしてみるに、BIGBANGの話題性は未だ大きいということが証明されたようだ。一方で、韓国メディアからは辛辣な批評もある。例えば、大手週刊誌「週刊東亜」は次のように作品を分析している。

「『春夏秋冬』は2人のボーカルと2人のラップがほぼ並列で配置された形。久しぶりにファンに会う4人のメンバーをそれぞれゆっくり紹介する効果はあるだろう。が、曲が発揮する集中力はやや低い。何気なく紡いだように見えても趣が滲み出ていた歌詞も、(過去の作品に比べて今回の作品では)生ぬるく感じる」

「メンバーが四季をひとずつ担当し映像でも視覚的な違い表現する。(中略)ビッグバンは四季のように4人で完結性があるということだ。アイドルの世界では馴染みのある手法である。離脱メンバーがいる時に残ったメンバーの数字で歌詞や映像を活用する。最初から残ったメンバーだけで完璧だったという主張にもなる。ファンを落ち着かせ悪材料を乗り越えるための手段だ」

 要約すると「どうすればイメージを回復できるか」という思考に囚われ、過去の作品と比べて魅力が欠けるという評価に聞こえる。大手紙「朝鮮日報」も曲から滲み出る“反省の色”について言及している。

「BIGBANGの新曲には、反省的な歌詞がたくさん盛り込まれている。曲もトレンディで軽快なヒップホップサウンドがメインだった過去とは違って、バラード風のバンドサウンドを選択した。今回、曲の広報のための放送活動もしていない」

 なお日本のK-POPファンのひとりからは、次のような意見もあった。

「相変わらず歌は上手いなと思いました。ただ昔みたいなかっこよさや新鮮さはあまり感じられず……。おじさんたちでもカラオケで歌えそうな曲というイメージです。もう少し、ノリノリの尖った作品を期待したいです」

 賛否はあるにせよ、一応はカムバックの成果を残したBIGBANG。今後は反省や禊を乗り越えて、メディアやファンを圧倒する刺激的な作品を生み出してほしいものである。

与良天悟(よら・てんご)

与良天悟(よら・てんご)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

最終更新:2022/04/23 12:00

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