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広瀬アリス休養に「芸能人使い捨て」から変化?KinKi Kids剛や阿部寛もスローペース

文=城下尊之(しろした・たかゆき)

広瀬アリス休養に「芸能人使い捨て」から変化?KinKi Kids剛や阿部寛もスローペースの画像1
広瀬アリス

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――ゴールデンウィークということで、1月からこれまでの芸能ニュースを振り返ってみましょう。やはりいちばん芸能界を騒がせたのは、日本版「#MeToo」、性加害の問題ではないでしょうか。榊英雄、木下ほうか、園子温と次々に告発されました。

城下 榊監督は告発記事について「事実ではない事が含まれて書かれております」というコメントを発表しながらも雲隠れ。木下ほうかさんは、3月23日に「文春オンライン」で報じられたことについてはおおすじで認めたものの、4月12日に「週刊女性」に掲載された記事については「記事上の女性Sさんを強姦した事実はございません」と、発行元の主婦と生活社と記者を相手に東京地裁に民事訴訟を起こしました。事実に反する点についてはきちんと争ったほうがいいと思います。

 その上で活動自粛後は、木下さんや榊監督はVシネマで復帰したらいいのではないかということは、以前も提案しました。

 Vシネマはなかなか宣伝する機会がないので、話題性がある人には出演してほしいと思うでしょう。制作費はそれほど高くないので、ギャランティはあまり出せませんが、2人とも過去に出演経験があるので抵抗はないはず。Vシネマを足がかりにして、いずれ映画の悪役などに復帰すればいい。

――園子温は今後どうなると思いますか。

城下 園監督はほとぼりが冷めるのを待っている状態ですね。一定の園子温ファンがいるので、ファンに向けて映画をつくることは大事なこと。心を入れ替えて、力関係を利用したと疑われるような行為は一切止めるべき。同じ業界で付き合おうとすると、どうしても力関係が出てしまうので、利害関係がない別業界の人とお付き合いすればいい。狭い世界に限った交友は、映画監督としてもどうかと思いますよ。もっと広い視野を持って違う世界を見たほうが作品にも生かされるでしょう。

――真偽のほどはわかりませんが「主演にはだいたい手を出した」と豪語したという話が出回っているので、女優側も「関係を持つことで起用されたのかな」と疑われてしまう二次被害が発生しています。

城下 一定の知名度がある人は、そんなことに応じるわけがありません。監督の要求に応じなければ出演できないというなら出演しなくていいと拒否するでしょう。ただ、新人や若手でこれから売り出そうという人だと、強く拒否できないという状況はあると思います。

――性加害ではありませんが、河瀨直美は映画『朝が来る』(2020年公開)の撮影現場で撮影助手に暴力を振るったのではないかという疑惑が報じられています。

城下 河瀨監督は、若くしてヨーロッパで高く評価され、2021年の東京五輪公式記録映画の総監督まで務めています。暴力疑惑については「既に当事者間で解決をしていること」とのコメントを発表していますが、これが原因で撮影チームが降板したことは事実のようです。

 映画制作の現場は、助監督がナンバー○までたくさんいるようなところ。監督にしてみればパワハラまがいの行為をしてスタッフが辞めても「替えがいる」と思っているし、スタッフ側はパワハラを「修行」と捉える向きがある。しかし時代は変わっています。もっとまじめに健全な制作をしている映画監督もたくさんいます。この日本版「#MeToo」によって、「性加害・パワハラは絶対にやめなければいけない」と考えるようになったことは、評価されることだと思います。

――業界は変わってきているんですね。

城下 業界が変わったといえば、芸能人の休業宣言が目立つようになりました。広瀬アリスさんは9月開幕の舞台を降板することを発表。活動休止ではありませんが、「お仕事は心と体のバランスをみながら続ける」と自身の公式Twitterでツイートしています。

 広瀬さんは、4月29日放送のフジテレビ系「ポップUP!」出演中に大量の汗をかいて中座。4月7日にも映画の完成披露イベントで汗のために途中で降壇しています。もしかしたらホルモンバランスが崩れているのかもしれません。広瀬さんは、妹の広瀬すずさんが先に目立っていたということもあり、地道に活動してきた印象ですが、ここ数年で大ブレイクしたので事務所も大喜び。本人もできる限り期待に応えようとがんばりすぎたのでしょう。

――大病を患ったりメンタルが崩れたりする前に、ペースを緩めることができてよかったですね。

城下 そうですね。本人のペースに合わせた活動は必要ですね。たとえばKinKi Kidsの堂本剛さんは、一つひとつの仕事に集中していきたいタイプ。ドラマやコンサートなどいくつかの仕事を重ねると体調に影響が出てしまう。阿部寛さんも、事務所の社長が「役者に負担をかけたくない」という方針で、大きな仕事を重ねることは絶対にしません。阿部さんほどの大物だからマイペースで仕事ができるのだろうと思うかもしれませんが、昔からそうなんです。

 一方で、香川照之さんはドラマに映画、いくつも仕事を掛け持ちしても平気。忙しいほうが調子が上がるタイプなのでしょう。

――どういうふうに仕事に取り組みたいか、個人のタイプによるということですね。芸能界は「稼げるときに稼いで使い捨て」というイメージがありましたが、変わりましたね。

城下 事務所はタレントさんの負担にならないようにと配慮するようになり、タレントさんからも「休養したい」と言い出しやすくなりました。芸能界の働き方改革が進んでいると言えますね。

城下尊之(しろした・たかゆき)

城下尊之(しろした・たかゆき)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

最終更新:2022/05/09 20:00

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