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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.686

夢を実現させた後の“セカンドキャリア”を描く 木幡竜主演作『生きててよかった』

文=長野辰次(ながの・たつじ)

夢を実現させた後の“セカンドキャリア”を描く 木幡竜主演作『生きててよかった』の画像1
木幡竜(画像左)演じる元ボクサーの創太は、地下格闘技の世界にハマる

 夢を叶えることは容易ではないが、それ以上に難しいのは夢を叶えた後の人生をどう生きるかだ。憧れの職業に就くことができても、憧れの世界でサバイバルを続けることは困難を極める。最愛の相手と結ばれても、生涯を共にできるケースは稀だろう。鈴木太一監督&脚本、木幡竜主演のアクション映画『生きててよかった』は、プロボクサーの“セカンドキャリア”をモチーフに、夢を追い続けることの難しさを描いた注目すべき作品となっている。

 本作を撮った鈴木監督は、今野浩喜が俳優としてブレイクするきっかけとなった『くそガキの告白』(12)でデビューを果たし、本作は10年ぶりの長編監督作となった。綾野剛主演の社会派サスペンス『アバランチ』(フジテレビ系)で敵キャラを演じた木幡竜とのタッグで、アクション映画に初挑戦。夢の世界で味わった快感を忘れることができずにいる、不器用な男の生き様をドラマ化している。

 主人公となる創太(木幡竜)は、がむしゃらな闘い方で一部のファンから支持されたプロボクサーだ。しかし、勝ち星には恵まれず、体はボロボロとなり、ドクターストップが掛けられてしまう。現役最後の試合も壮絶なノックアウト負けだった。

 幼なじみの幸子(鎌滝恵利)と入籍し、ささやかながらも幸せな結婚生活が始まったはずだった。ところが、ボクシングジムの会長・海藤(火野正平)が紹介した職場に、創太はうまくなじむことができない。体を動かす工事現場でも、上司からしつこく絡まれてしまう。ボクサー時代と違って、熱くなれるものが見出せない創太だった。

 そんなとき、創太のファンだったと名乗る謎の男・新堂(栁俊太郎)に誘われ、創太は地下格闘技の世界へと足を踏み入れる。蹴りや寝技もあり、ボクシングとはまったく異なる危険な世界だったが、創太は久々にアドレナリンが沸き立つのを覚える。

 創太の体を心配する幸子との間には亀裂が生じるも、創太は闘うことがやめられない。売れない俳優である親友の健児(今野浩喜)に協力してもらい、本格的にトレーニングに打ち込む創太。生と死が隣り合わせの地下格闘技の世界で、創太は再び輝くことを追い求める。

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