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細かな伏線にリピート不可避! 『元彼の遺言状』が王道ミステリー路線にシフト?

文=東海林かな(しょうじ・かな)

細かな伏線にリピート不可避! 『元彼の遺言状』が王道ミステリー路線にシフト?の画像
ドラマ公式サイトより

 5月9日、フジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』の第5話が放送された。暗闇の中で起きた毒殺事件の真相を、敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬はるか)とミステリー作家志望の篠田敬太郎(大泉洋)が紐解いていくストーリーは、視聴者から「いままでの放送回でナンバー1」との声が上がるなど好評のようだ。そこには、作品としての“シフトチェンジ”が関係しているのではないか。

 第5話で発生した殺人事件の舞台は、上場を控える投資会社の創立15周年パーティー。代表取締役がピンスポットを一身に浴びて挨拶するなか、パーティーに出席していた投資家が何者かに毒殺された。その場に居合わせた麗子と篠田は、状況証拠や関係者の証言、そして麗子の元カレ・森川栄治(生田斗真)の従姉妹にあたる森川紗英(関水渚)の潜入捜査で得られた情報をもとに、意外な真相を明らかにしていった。

 筆者の印象では、いままでの放送回で前面に描かれていたのは「人間の内側の部分」や「人間模様」だったように思う。巨額の遺産を我が物にしようとする欲深さ、家族の幸せのために自身を犠牲にしようとする母娘愛……。“痛快リーガルミステリードラマ”と銘打っているが、これまでは登場人物の描写に力を入れていた印象が強いのだ。

 しかし今回、事件の動機以上に印象に残ったのは、犯行トリック、そして交換殺人という意外な背景。ミステリー小説に精通する篠田の推理、紗英の情報解説が行われるシーンは、一緒に謎解きを行っているかのような没入感があった。また、クライマックスでは、犯行トリックや犯人の動機を裏付ける“伏線”も回収。麗子と篠田が口喧嘩を繰り広げるパーティー会場の場面ではさりげなく重要なやりとりも描かれ、殺害現場では犯人が手掛かりをポロリと漏らしていたのだ。筆者はリピートで視聴し、細部まで楽しんだが、こうした“謎解きを楽しむ”という王道ミステリードラマ感は、いままでの放送回にはなかった点だろう。

 SNSでも「もう離脱寸前だったが今回は面白かった。麗子と篠田のコンビもうまく回ってたし、紗英と3人の絡みのテンポが良かった」「今回初めて寝落ちしないで観れた」と、上々の評価が目立つ。今晩放送の第6話は、「剣持麗子シリーズ」の最新刊『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)の第2話のエピソードが元になっているようだが、第5話にして打ち出されたミステリードラマとしての方向性は、今後も踏襲されるのだろうか。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

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東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/05/17 14:55

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