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神尾楓珠はポスト菅田将暉? ドラマ出演&主演映画公開ラッシュで存在感放つ

神尾楓珠はポスト菅田将暉? ドラマ出演&主演映画公開ラッシュで存在感放つの画像
事務所公式サイトより

 23歳の若手俳優・神尾楓珠(ふうじゅ)の露出量がすごいことになっている。演技力も高く評価されており、同世代では頭ひとつ抜けた存在感を放っている。

 神尾は現在、主演ドラマ『17才の帝国』(NHK総合)が放送中で、6月4日放送の第5話で最終回を迎える。『カルテット』(TBS系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ制作・フジテレビ系)などの佐野亜裕美がプロデューサーを務め、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などで知られる吉田玲子のオリジナル脚本ということで注目を集めた「青春SFエンターテインメント」となるこの作品で、AIによって実験都市の総理大臣に選ばれる高校生・真木を演じている。

「理想の政治を淡々と合理的に進める一方、時に17歳らしいあどけない顔を見せたり、かと思うと政治に興味を持った背景を語る時は自分の置かれた理不尽な状況に対する憤りをのぞかせたりと、多面的な顔を持つキャラクターですが、繊細かつ丁寧に演じきっていて、改めて逸材だなと感じましたね」(ドラマ・映画ライター)

 『17才の帝国』以外にも現在、『ナンバMG5』(フジテレビ系)、『先生のおとりよせ』(テレビ東京系)と、他に2本の出演ドラマが放送中。先月20日には『青野くんに触りたいから死にたい』(WOWOW)が最終回を迎えたばかりだ。

「視聴率は厳しいながら評判のいい『ナンバMG5』では、間宮祥太朗演じる主人公を何かと助けるクールな不良役。『先生のおとりよせ』では主人公たちに“おとりよせ”を届ける、人懐っこい宅配便の配達員。『青野くん』では、幽霊になってしまう青野と、その青野の恋人・優里にとって重要な存在となり、複雑な関係になっていく同級生。それぞれまったく異なる役柄ながら、いずれも存在感を放っています。特に『ナンバMG5』では森川葵を差し置いて“真のヒロイン”との呼び声も」(女性誌記者)

 それだけではない。3月に『親密な他人』、5月に『20歳のソウル』、そして6月17日には『恋は光』と、主演映画が立て続けに公開。9月公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』にも出演している。さらに今年9月から11月にかけては劇団☆新感線の舞台『薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還』に出演することも決まっている。

「今年4月からは土曜朝の情報番組『サスティな!~こんなとこにもSDGs~』(フジテレビ系)に3人のMCのひとりに抜擢。ABEMAの人気恋愛リアリティショー『オオカミくんには騙されない』シリーズでも2020年配信の第8弾『オオカミくんには騙されない』からスタジオレギュラーを務めており、先日、第11弾『彼とオオカミちゃんには騙されない』が終了したばかり。『彼とオオカミちゃん』については4月に新型コロナウイルスに感染した影響もあり、終盤は参加できませんでしたが、いずれにせよ多忙を極めています」(前出・女性誌記者)

 神尾といえば、「ViVi」(講談社)の「NEXT国宝級イケメンランキング」で2020年上半期の1位に選ばれたことでも知られる。

「幼少期には周囲の保護者からジャニーズ事務所入りを勧められていたほど。中山優馬や今井翼に顔の傾倒が近いからか、『ずっとジャニーズの人だと思ってた』『元ジャニーズJr.なのかと思ったら違うのか』といった声もいまだに上がりますね」(前出・女性誌記者)

 そんな“国宝級イケメン”だが、着実にステップアップしてきた。

「2015年、16歳の時に俳優デビュー。最初はチョイ役が多かったですが、大きな反響のあった『アンナチュラル』第7話(TBS系、2018年)でしっかり印象を残し、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)への出演や、初主演ドラマ『左ききのエレン』(MBS・TBS系)のあった2019年が飛躍の年に。2021年に公開された主演映画『彼女が好きなものは』での繊細な演技も評価が高く、スター性があるだけでなく、チャラい役から、内に複雑なものを抱えた役まで自然になじんで見える演技力があるからこそ、活躍しているのでしょう。『3年A組』で共演した菅田将暉を目標としていますが、菅田とは、役の幅広さや自然体の感じだけでなく、ブレイクへの過程も似ている印象があります。菅田もデビューから3~4年後のあたりで一気に出演作が増えましたからね」(前出・ドラマ・映画ライター)

 俳優としての強みは、意外なところにあるという指摘も。

「イメージと違って野心が薄く、『この仕事が向いているとは思わない』『目立つのが好きじゃない』と言い切ってしまうタイプ。芸能界入りの前はスカウトにも目もくれずにずっとサッカーを続けており、進学した高校のレベルが高くて挫折したそうですが、『ここで3年やっても試合になんて出れない』と判断して辞めたというから、どこか自分を客観視できているところが強みなのかもしれません。

 5月30日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)では占い師に『この仕事に向いているかどうか』を聞く場面も。おそらく『3年A組』のことでしょうが、学園ドラマをやった時に俳優同士の競争心がすごく、自分も一時それに飲まれたが、『なんか違うな』と思ったと告白。占い師から『“芸能の戦い”には向いてない』と言われると、『20歳のソウル』で共演した平泉成さんから『やっぱそのベースがあって、ああいう良い芝居ができてるんだな、と思った。ちょうどいいポジションであの芝居ができてるっていうかね。どっちかに行き過ぎるってことはなく、非常に気品があるように僕は感じた』と絶賛されていました」(前出・女性誌記者)

 平泉からはさらに「歳とともに素晴らしい俳優さんになっていくんじゃないか」と太鼓判を押されていた神尾。占い師から「歌詞を書いたほうがいい」「歌ったほうがいい」と助言を受けると、「ロックめっちゃ好きです」とノリノリで応じていたが、本当に菅田のように、いずれ歌手デビューまで果たしてしまうかもしれない。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2022/06/04 19:00
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