宮下かな子と観るキネマのスタアたち38
『シニアイヤー』”優等生”などと言われると腹が立つ話
2022/06/06 18:00
#Netflix #宮下かな子
優等生とは“エネルギーが抜け落ちてる状態”?
「合わない作品だったなぁ~」なんて思っていたのだが、鑑賞後もふとした時にステファニーが頭に浮かんでくる。“後追いステファニー現象”が起きた。心は17歳のまま大人になったので、ファッションも考え方も、外面内面どちらも空気が読めていないステファニー。だけど彼女、常に全力でがむしゃらで、それが見ていて可愛らしかった。夢を叶えたくて行動する彼女はシンプルで、エネルギーに満ちていた。
そういえば私、つい最近通い始めた整体の先生に「エネルギーが伝わってこない」と言われたのだ。それも〝優等生〟と言われてしまうことに通ずるものがある気がしていて、私が思うに、全てはエネルギー量なのだと思う。人の心を動かすのはエネルギーで、きっと人は無意識に、相手の目に見えないエネルギーを見ている。そして、自身が発するエネルギーは、無意識にも大きさを変化させられる。私のエネルギーは、人目を気にしてかしこまっているうちに、無意識にどこかに抜け落ちてしまっているのだ。目に見えないエネルギーの強さを信じているはずなのに、私は自分自身のその力を信じきれていないのだと思う。
綺麗にまとめようとしてもどうせ100点以上は取れないのだと、この26年で学んだのだから、そろそろ思いっきりぶつけてみようよ宮下。ステファニーにそう言われている気がする。〝脱・優等生〟の鍵はきっと、自分自身のエネルギーの力を信じることだ。周囲の人に指摘してもらえている今こそ、行動を起こさなくてはいけないチャンスだと気付かせてくれる作品だった。
最終更新:2023/02/22 11:30
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