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『SASUKE』五輪採用騒動、このバブルに乗るっきゃないTBSとその他大勢の“世界戦略”

文=小林真一(こばやし・しんいち)

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TBS

 1997年から放送を続けているTBS系の看板番組『SASUKE~Ninja Warrior~』(以下、SASUKE)が、なんとオリンピックの種目候補になったと発表され、日本国内にどよめきが広がっている。

 国際近代五種連合は、2024年に開催予定のパリ五輪以降に「馬術」を外し「障害物レース」を試験的に導入すると公表。そこで浮上したのが『SASUKE』だ。『SASUKE』のステージの中でも「Wall Flip」「Parallel Pipes」など4種類の名が挙がり、ヨーロッパでの現地版収録で使われている番組セットが、今後の五輪テスト大会で使用される予定という。

 これまで数々の熱いドラマを生み出してきた『SASUKE』だが、オリンピックというスケールのデカすぎる話に、テレビ業界も騒然としている。

「テレビ番組が五輪種目になったという話は聞いたことがありません。日本発の『SASUKE』は、いまや世界160カ国以上で放送され、アメリカやフランスなど25カ国で現地リメイク版が制作される人気企画。日本を代表するテレビ番組として有名です。この知らせを受けたTBSはどう対応したらよいのか誰もわからず、右往左往したそうですが、無理もないですよね。今後はプロジェクトチームを作り、日本オリンピック委員会とも相談しながら進めていくようです」(民放関係者)

 現時点では、2028年に開催予定のロサンゼルス五輪を目がけ、『SASUKE』が「近代五種の障害物競走」に選ばれる可能性が浮上している。

 この一報が出てからというもの、TBSでは『SASUKE』の猛プッシュがはじまっているという。

「7月6日に行われたTBSの定例会見でも取り上げられ、同局の佐々木卓社長は興奮気味に『SASUKE』の素晴らしさをアピールした。すでに局内では『SASUKE』の特番を大みそかに編成するつもりのようです。日本テレビは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない』シリーズの放送が今年も難しそうな中で、年越し番組の民放1位を狙っているとか」(スポーツ紙記者)

 そんな熱狂の中で、一部では『SASUKE』の利権に日本オリンピック委員会も絡み、複雑になるのではと心配する冷静な声も出始めているという。しかしそれでも、TBSは本気で五輪の正式採用を狙っていくだろうと言うのは、ある民放関係者だ。

「今後もTBSは、何かにつけて『SASUKE』をアピールするでしょう。全世界的なニュースですから、宣伝効果に換算したらとんでもない額が算出されるし、これに乗らない手はない。
 各局は80年代からバラエティー番組の“フォーマット権”を販売していて、たとえばフジなら『料理の鉄人』、日テレなら『マネーの虎』、テレ朝は『ナニコレ珍百景』などを海外に輸出しています。今後、国内で利益を上げることが難しくなっていく中で、このビジネスにはより注力すべきでしょう。『SASUKE』の権利を売っているTBSとしては、今回の五輪ニュースでさらに売れるし、値段を吊り上げることもできるはず。たとえ五輪に正式採用はされなくても、『SASUKE』には確実に箔がつきましたよ。TBSは今後、関連のアミューズメント施設を作るなど、放送外収入の柱にしていくつもりです」(民放関係者)

 正式採用の合否がいつになるのかわからない中で、まだまだ続きそうな『SASUKE』五輪バブル。その影響は、コッチにも及びそうだという。

「“SASUKEオールスターズ”と呼ばれる一般参加者たちが番組内で人気ですが、これまでは本業が忙しいメンバーが多かったりしてTBSも持て余していた。知名度があってコンスタントにテレビ出演などをしているのは“ミスターSASUKE”こと山田勝己くらいでした。そこでTBSは今後、若い“SASUKEオールスターズ”を育成して、これも放送外収入に結びつけようと考えているようです」(同上)

 さらに、筋肉に多少の自信がある芸能人たちも『SASUKE』に積極参入しようと目論んでいるようだ。中でも、前のめりなのがジャニーズ事務所だという。

「ジャニーズは、これまでも『SASUKE』にA.B.C-Zの塚田僚一、SnowMan岩本照などスポーツ自慢のタレントを送り込んできた。ただ、参加者が膨大で、脱落したら出演シーンがなくなるので、タレントとしてはそこまでおいしくなかったんですよね。でもこれを機に、ジャニーズ版の“SASUKEオールスターズ(仮)”を結成するなどして、本格的に参加する話もあるようです。KAT-TUNの亀梨和也や、同じTBSの『炎の体育会TV』でおなじみの上田竜也なども、参加が噂されています。ジャニーズとしても、応援番組を作るなど、横軸展開で関わりたいとアピールしているようです」(スポーツ紙記者)

 さまざまな思惑が交差するようになった『SASUKE』。今後、正式にオリンピックに採用されるのかも気になるが、この“バブル”にあやかろうとする動きにも注目かもしれない。

小林真一(こばやし・しんいち)

小林真一(こばやし・しんいち)

出版社、IT企業、テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

最終更新:2022/07/08 13:00

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