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モグライダーのブレイクにオードリーとの共通点 人気定着のカギは?

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モグライダー(事務所公式サイトより)

 目下、バラエティー番組を中心に急激に出演数を増やしているのが、お笑いコンビ・モグライダーだ。各種ネタ番組はもちろん、TBS系『ラヴィット!』、テレビ朝日系『ロンドンハーツ』など、名だたるお笑い番組に出演している。

「昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)決勝戦に進出メンバーの中でも、人気の“伸び率”でいうとモグライダーがいちばんでしょう。天然ボケのうえに“性格が悪い”というキャラクターが乗っているボケ担当・ともしげは、バラエティーで使いやすいですからね。街ロケでもハプニングが期待できるし、トークでも予想できないボケが飛び出てくる。シンプルな企画でもキャラクターで押し切ることができるタイプの芸人なので、売れっ子になるのは当然です」(制作会社スタッフ)

 コンビの“頭脳”である、ツッコミ担当・芝大輔は、8月28日放送のTBS系日曜劇場『オールドルーキー』にゲスト出演、さらに10月2日に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『七人の秘書スペシャル』にも出演するなど、俳優としての仕事も舞い込んでいる。

「現状、バラエティーではともしげさんのキャラクターに頼った企画が多く、芝さんの方はあまり見せ場がないことが多いのは事実。ただ、それを埋めるかのように、俳優仕事が増えています。でも、モグライダーが本当に売れるには、芝さんのキャラクターがしっかりと定着する必要があるのは間違いないでしょう」(構成作家)

 今のモグライダーの状況は、ブレイクしたての頃のオードリーの春日俊彰、若林正恭コンビに近いものがあるという。

「オードリーも最初は春日さんのキャラクターが強くて、若林さんは“じゃないほう”扱いされていたんです。でも、若林さんが“人見知り”という自分の本質を表に出し始めたくらいから、若林さんのキャラクターが定着するとともに、バラエティーでの若林さんのイジり方も浸透し、結果的に2人とも大ブレイクすることとなった経緯がります。モグライダーも、オードリーのように、芝さんのキャラクターが世間に知れ渡ったときに、本当のブレイクを果たすでしょう。現時点でのバラエティー番組での芝さんは正直、“過小評価”されている状態。ここをいかに打開していくかですね」(同)

 お笑いファンの間では、芝の評価は以前から高い。ネタ作りはもちろん、ともしげという稀有なキャラクターを見事に操るその腕は、若手関東ツッコミNo.1とも言われていた。

「芝さんは“才能があるから、何もしないでもいつかちゃんと評価される”というのが、関係者の間での評価。下手にキャラをつけるようなことをすると、才能を潰してしまいかねないという見方もあります。

今はまだ、ともしげさんの強烈なキャラクターをイジって十分に味がする状況なので、芝さんにスポットが当たりづらいわけですが、いつかともしげさんの味が薄まってきた時に芝さんをイジるようになれば、間違いなくその面白さが伝わっていくはず。俳優仕事を増やして、そこをイジってもらうというパターンもアリかもしれません」(同)

 もちろん、年末のM−1グランプリでも優勝の期待がかかるモグライダー。本格的な大ブレイクはもう目の前だ。

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/09/26 08:00
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