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ハライチ・岩井、ついに“じゃないほう”から脱出? 鍵は新番組での坂上忍化

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ハライチ Watanabe Entertainment 公式サイトより

 4月にスタートするも、視聴率不振により年内で打ち切りとなる昼の情報帯番組『ポップUP!』(フジテレビ系)の後を受けて、新バラエティー番組『ぽかぽか』が来年1月から始まる。MCはハライチとフリーアナウンサーの神田愛花が務める。

 2006年デビューのハライチは09年のM-1グランプリで決勝に初進出して注目を浴び、人気バラエティー『ピカルの定理』(フジ系)のレギュラーにも抜擢されるなど、早くから人気を集めていた。もっとも露出度が高かったのはもっぱらツッコミ担当の澤部佑で、ボケ役の岩井勇気は相方の活躍を尻目に、一般的には長らく“じゃないほう芸人”の座に甘んじてきた。

 コンビでのMC抜擢は、そんな岩井の存在がようやく世間に認知されたことを意味する。

「愛嬌があり、いかにもテレビ受けしそうな澤部に対して、岩井は陰気な印象で各テレビ局とも使いどころがわからず燻っていました。しかし本来、岩井はコンビのネタづくりを担当するだけでなく、ゲームのプロデュースやマンガの原作、音楽、そしてエッセイを出版したりするなど、多彩な才能の持ち主。そんな岩井の魅力にいち早く気づいたのが、バナナマンとおぎやはぎでした。彼らは自身が出演するテレビ番組やラジオ番組に、注目される前の岩井をピンでゲストに呼び続けていましたからね」(お笑いに詳しい芸能ライター)

 岩井の“ブレーク”のキッカケとなったのが、18年におぎやはぎと劇団ひとりがMCを務める深夜番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出演したこと。岩井は同番組で“腐り芸人”というキャラを確立し、注目を集めることになる。

「岩井は同番組の1コーナー『腐り芸人セラピー』に出演し、澤部の陰に隠れ出番の少ない自身の境遇を自嘲気味に嘆きつつ、独自のお笑い哲学を展開。テレビで受けている笑いは本物でなく、“お笑い風”だと断じ、さらにテレビで求められるのは“30点の笑い”で、その30点を100点だと思い込める芸人が売れるのだとも。その鋭い舌鋒は相方の澤部にも向けられるほど、毒に満ちたものでした。自分はゼロから1をつくっているが、澤部は1を増やすのが得意なだけなどと、相方をバッサリ斬り捨てていました」(同)

 相方・澤部との大きすぎる格差に半ば、開き直ったかのような岩井の毒舌は“腐り芸”とも称され、SNSなどで大きな反響を呼んだ。視聴者からの好評を受け、「腐り芸人セラピー」はレギュラーコーナーとなり、岩井は平成ノブシコブシの徳井健太、インパルスの板倉俊之とともに腐り芸人代表として毒がありながらも説得力のあるコメントで、毎回登場する不遇の腐り芸人たちを一刀両断してみせた。

「『ゴッドタン』への出演によって、岩井は腐り芸人という“テレビ受け”するキャラを見出しました。これはテレビ各局に向けて自身の“取り扱い説明書”を提示したとも言え、ここから露出を増やしていきます。また16年にスタートしたラジオ番組『ハライチのターン!』(TBSラジオ)も、岩井の魅力を知らしめる要因の一つになったと思います。この番組ではトークの主導権を握るのはもっぱら岩井で、達者な喋りを聞かせてくれます。MCの適性アリ、ということでしょう」(同)

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