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ジャルジャル「1カ月でネタ571本」に打ちのめされかける日曜の夜

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

ジャルジャル「1カ月でネタ571本」に打ちのめされかける日曜の夜の画像1
『情熱大陸』(TBS系)公式サイトより

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(11月20~26日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

森三中・黒沢「笑いって、ボケたツッコんだじゃなくて……」

 23日の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に森三中の3人が出演し、オードリーの2人とトークを繰り広げていた。

 結成わずか2年でテレビに出るようになった森三中。この日のトークでは、結成経緯や若手時代の戦略、一番大変だった仕事など、これまでのキャリアが振り返られていた。その内容も面白かったが、特に興味深かったのは最後のパートでの黒沢かずこ(森三中)と若林正恭(オードリー)のやり取りだ。黒沢は尋ねた。

「(結婚して子どもがいるなんて)20代のとき考えてました?」

 若林は「まったく考えてなかった。30代も考えてなかった」と応じると、結婚した経緯についても語り始めた。付き合っていたころ、看護師だった妻は自分のお弁当を若林の家で夜つくってから寝ていた。その姿を見て、若林は「恋愛っていうより、生活だと思った」のだという。

 若林その言葉を聞くと、黒沢はサッと立ち上がった。そして「生活なんですよ!」と力説するのだった。

「友だちの家に、4人家族のところによく遊びに行く機会が増えたんですね。全然面白くないことをしゃべってるんですよ」 

 黒沢いわく、相手の家族は芸人ではなく一般の人のため、遊びに行ってもお笑い的に面白いことは起こらない。が、たとえばその友だちが、子どもに138円のミルクティーを買ってあげたりする。それを見た子どもが「やったー」と喜ぶ。「笑いってそこなんですよね」と黒沢は語った。

「笑いって、ボケたツッコんだじゃなくて、そういうことも楽しいってことなんだと思ったときに、あ、こういうことのほうが大事なんじゃないかなってやっと気づいたんですよ」

 森三中の他の2人は20代のころから結婚したい、子どもがほしい、と言っていた。が、「お笑いが正義」だと思っていた黒沢は、そんな2人を冷ややかに見ていたのだという。

「何がそんなクソ楽しくもねぇのを、生活をしなきゃいけないんだって思ったんですけど」

 しかし、黒沢は40歳を過ぎて“生活”のなかの笑いに気づく。笑いは、ボケたりツッコんだりといった“お笑い”だけのものではない。それとは異なる笑いが“生活”のなかにはある。そんな気づきを、彼女は熱を込めて語るのだった。

 一方、22日の『にけつッ!!』(読売テレビ)では、ケンドーコバヤシが千原ジュニアを相手に森三中・黒沢のエピソードを披露していた。

「このあと、黒沢の恐怖の話なんですけど、いいっすか?」

 今年の春に、黒沢は父親が亡くなった。彼女は葬式で自分の知らない父親の知り合いにたくさん会った。で、ケンコバいわく、黒沢は今から10年ぐらいかけて、父親の知人たちに一軒ずつアポなしで会いに行くと決めたらしい。というか、もう実際に会いに行っているという。

 ただ、いざ会っても相手と父親の話で盛り上がるわけではないようだ。出されたお茶だけをゆっくり飲んで、「失礼します」と帰ってくるのだという。なぜそんなことをするのか。本人から話を聞いたケンコバもよくわからないらしい。黒沢本人から話を聞いたらもう少し別角度から興味深い話も出てきそうだが、いずれにせよ、周囲をいろいろ戸惑わせてそうで、でも「黒沢なら仕方ない」と思ってしまう可笑しみのあるエピソードだ。

 黒沢は“生活”のなかの笑いを発見しつつ、そんな“生活”からどうしても浮いてしまう。その往復が生む可笑しみもまた、ボケたりツッコんだりといった種類のものではないけれど、彼女だからこそできる“お笑い”なのだろう。

川平慈英「(W杯の見どころは)勝つとこです」

 24日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。ゲストはジョン・カビラと川平慈英の兄弟だった。周知のように、2人とも大のサッカー好きだ。

 で、サッカーワールドカップ開催中のこの日、トークは当然その話題になり、黒柳徹子が2人に「どういうところに注目したらいいんですか?」と尋ねていた。野球の話題になると「左利きの人は三塁に走っていいんですか?」と聞いたりする黒柳がサッカーにどのぐらい興味があるのかはわからないけれど、川平慈英はこう答えた。

「勝つとこです」

 番組の収録は当然ずっと前なのだろうが、放送前日はちょうど日本代表がドイツ戦に勝利したところだった。それまで盛り上がりに欠けていたように見える今回のワールドカップが、勝てそうな気配になるとSNSが沸き立ち、勝ったら大盛り上がりになる感じ。慈英は自身のキャラに沿いつつサッカーをあまり知らない人にもわかる端的なコメントを返したのだろうが、確かに世間的に言って何よりの見どころは「勝つとこ」なのかもしれない。

 徹子を介すと、ふいに世相が像を結ぶ。

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