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『ぽかぽか』前番組のトホホな終了の影響は…フジテレビと日テレ、真昼の明暗

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『ぽかぽか』(フジテレビ系)

 1月9日から放送をスタートするフジテレビのお昼の新バラエティー番組『ぽかぽか』。ハライチと神田愛花をMCに据えて新春を彩るが、2022年のテレビ界で話題を席巻したのが、その前番組『ポップUP!』(フジテレビ系)だった。

 8年間続いた前番組『バイキングMORE』が終わり、そのあとを託された『ポップUP!』だったが、初回から3.2%(ビデオリサーチ、関東地区)と散々なスタートを切ると、1度も浮上することなく数字は停滞。世帯視聴率が1%を切る回もあり、帯番組としては極めて異例、たった9カ月での打ち切りとなった。

「打ち切りが決まり、せめて最終回(22年12月23日)の週ぐらいは何かやるのかと思いましたが、これといった特別企画はやらず、まったく通常どおりの放送。各曜日の最終回はさよならムードなしで淡々と進み、エンディングもいつも通りの曜日対抗ゲームをワイワイやっておしまい、でした。本当の最終回の金曜日もゲームのテーブルクロス引きをやってあっさり終わり、締めの挨拶はわずか30秒ほど。湿っぽくない終わり方と言えば聞こえはいいですが、完全に捨て試合でしたね。

 しかも最終回当日は、裏番組の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の3000回記念放送で、南原清隆が故郷の香川県を訪れ、さまざまな場所をロケ。かたや3000回を迎え、豪華なロケを敢行した日テレ、かたや視聴率争いで稀に見る惨敗を喫し、あっという間に打ち切りのフジと、あまりにも対照的な光景がありました」(テレビ情報誌記者)

 もとを辿れば、平日12時台は『笑っていいとも!』でフジテレビが長年天下を取っていた枠。いいとも終了から約8年で完全に“貯金”を失った形だが、終始散々だった『ポップUP!』で何かを得た人間はいたのか?

「番組開始前に注目されたのは、各曜日のレギュラーメンバーの人選。とりわけ情報番組初MCの三浦翔平、昼の顔に挑戦した高嶋政宏、コメンテーターとして起用された前田敦子や高岡早紀らに注目が集まりましたが、よく言えば無難、悪く言えばなんの話題にもならずに終わりました。とにかく視聴率が悪すぎて炎上騒ぎさえありませんでしたから、仕方ありません。進行に起用された山崎夕貴アナもエースとしての働きが期待されましたが、さすがに荷が重かったですね。

 ただ、火曜日メンバーだった若いジェンダーレスモデルの井手上漠は、しっかりとひな壇でやっていけることがわかりましたし、金曜MCを担当したノブコブ吉村崇は、3時間の生放送をソツなくこなしていたので、今後もMCの仕事がバンバン入ってきそう。

 そして、密かに最も喜んでいるのは坂上忍でしょう。坂上は、誰もやりたがらなかった『いいとも』のあとを引き受け、散々叩かれながらも時間を掛けて『バイキング』の視聴率を他局と競れるレベルまで押し上げた。打ち切りの背景にはギャラ問題があったようですが、後番組は見るも無惨な数字でしたから、坂上の力は証明されました。来年からはハライチが司会の『ぽかぽか』がスタートしますが、その数字次第では“坂上株”がますます上がることになる。さすがに再登板はないでしょうが、後番組の大コケに、坂上は“それ見たことか”と思っているかもしれません」(芸能記者)

 今年はフジの昼間にぽかぽかと陽が差すか?

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2023/01/09 07:00
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