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さや香は東京進出すべきか否か? M-1準優勝の「イジリと慰め」から逃れられない! 

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さや香(吉本興業公式サイトより)

 昨年末の『M-1グランプリ2021』で痛快な毒舌漫才を披露し、見事優勝を果たしたウエストランド。年末年始のバラエティ番組では大車輪の活躍を見せていた。

 一方で、ファーストラウンドを1位で通過したものの、最終決戦で敗れて準優勝となったさや香は、主に関西ローカルの番組で活躍している。

「さや香は、もともと関西ローカルで多くの番組に出演していたということもあり、M-1後も基本的なスタンスは変わらず活動している形です。ただ、出演する多くの番組で“M-1イジリ”が繰り返される展開となっています」(テレビ誌ライター)

 1月11日の『news おかえり』(ABCテレビ)では、M-1後初となるロケVTRが放送。そこでは大阪の街行く人々から、年末の健闘を讃えられていた。

「大阪はお笑い関係者だけでなく、一般の人々もM-1熱が高い。さや香はスタジオはもちろん、ロケ中も含めて、あらゆる場所でM-1に優勝できなかったことを触れられているようです。前向きな形でイジられることも多いのですが、それが今後へのプレッシャーになる可能性も高いですね……」(テレビ局関係者)

 昨年末に放送された『オールザッツ漫才2022』(MBS)では、さや香の新山がウエストランドは仲がいいけど、さや香は仲が悪い、2本合計で審査してくれ、などと自虐する場面もあった。

「“惜しかった”という言葉で“褒め”られるのも、本人たちとしてはツラい部分があるはず。自虐にでもしていかないと、笑いに変えられない空気もあるのだと思います」(同)

 同じく『オールザッツ漫才2022』では、M-1決勝戦でトップバッターとなったたカベポスターが、84点をつけた審査員の山田邦子をネタにする一幕もあった。

「カベポスターもさや香と同様、“面白かったよ”と褒められつつも、自分たちとしては不本意な結果だったわけで、ネタにするしかないのかもしれない。大阪のM-1熱の高さゆえに、イジリも慰めも避けては通れない状況なんですよね」(同)

 一昨年の『M-1グランプリ2020』で、さや香と同じくファーストラウンドを1位で通過したものの、最終決戦で錦鯉に破れたオズワルドも、同様の状況に陥っていたという。

「オズワルドは一昨年のM-1後、大阪ローカルの番組にたくさん出演していました。大阪では“M-1戦士”への需要が高く、東京の芸人でもM-1で活躍すると頻繁に呼ばれるわけです。

オズワルドは、大阪の番組でずっと準優勝だったことをイジられていました。それが翌年に向けてのネタ作りへのプレッシャーになったのか、昨年のM-1でのオズワルドは敗者復活から決勝に進んだものの、そこではいい結果を出せなかった。今回のさや香やカベポスターも、オズワルドの二の舞になってしまうのではないかと心配する声も多いです」(同)

 さや香について、M-1熱が高すぎる大阪を拠点にするよりも、東京を拠点にして全国区のバラエティ番組での活躍を模索したほうがいいのではないかとの意見もある。バラエティ番組を手掛ける制作会社スタッフはこう話す。

「さや香の新山さんは、過剰なまでの熱いタイプなので、リアクション系の企画で活躍しそうなんですよね。手の込んだドッキリをかけたら、相当おもしろくなるはず。本人としては不本意かもしれませんが、ドッキリなどで本人のキャラクターが全国的に知れ渡れば、ネタのウケももっとよくなるはずです。

さらにいえば、新山さんと石井さんの仲が悪いというのも、バラエティでネタにすることで、コンビへの注目度も高くなり、ネタに奥行きが生まれる。ウエストランドにしたって、井口さんがバラエティ番組に出るようになって、その人となりが知られるようになったからこそ、あの毒舌が活きてきたという側面もありますからね。だからこそ、さや香がM-1での優勝を狙うなら、東京に出てくるというのもひとつの手だと思います」

 カベポスターについても“全国ネット向き”だという。

「永見さんの“大喜利力”は、それこそTBSの『ラヴィット!』などで存分に活かせるものですし、そもそも物腰柔らかな漫才スタイルは視聴者を選ばないので、全国区向き。大阪でいろいろなプレッシャーを受けながら漫才をするよりも、積極的に東京に出てのびのびと漫才をしたほうが、より大きな未来を開けるかもしれません」(同)

 2020年のマヂカルラブリーから3大会連続で東京勢が優勝しており、近年のM-1グランプリでは“東高西低”の傾向があると囁かれているのも事実。大阪で活動する芸人にとっては厳しい現状だが、だからこそ優勝するには、積極的な東京進出がカギとなるのかもしれない。

最終更新:2023/01/15 06:00
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