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北村匠海“一星”と急接近の一方、ディーン“深夜”の悲しい過去が…『星降る夜に』

北村匠海“一星”と急接近の一方、ディーン“深夜”の悲しい過去が…『星降る夜に』の画像
ドラマ公式サイトより

 吉高由里子が主演を務めるテレビ朝日系火曜ドラマ『星降る夜に』の第3話が1月31日に放送された。今回はラブストーリーとしての進展がありながらも、主要登場人物の過去が少しずつ明らかにされ、「かわいい」と「悲しい」が入り混じる感想がSNS上で盛り上がりを見せた。

 同ドラマは産婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)と、遺品整理士のろう者・柊一星(北村匠海)のラブストーリー。雪の降る夜に一星が鈴に踏切の向こうで告白するシーンから始まった第3話。しかし、キスをしようとする一星を鈴は「展開が……早い」「年の差10だし」と静止し、「とりあえず、ステイ」と保留にする。

 翌日、一星からのアプローチにまんざらでもなさそうに仕事場でニヤついていた鈴は、休憩時間中に手話教室を探し、仕事終わりに参加する。するとそこには、一星の働く会社「遺品整理のポラリス」の社長・北斗千明(水野美紀)も。顔見知りだった2人は教室のあとに飲みに行き、意気投合する。鈴はそのなかで、一星がポラリスで働くことになった経緯を聞く。学生時代に一星は両親を失い、その遺品整理を千明がしたこと。千明の仕事ぶりに感銘を受け、1カ月ほど後に一星が突然会社を訪れ、「遺品整理士になりたいです。ここで働かせてください」と頼んできたこと。こうして一星は、今やポラリスで顧客満足度ナンバー1のエースになったのだった。

 週末の日曜日、鈴は勤務している産婦人科の院長・麻呂川三平(光石研)に誘われ、釣りに行く。麻呂川の誘いに乗ったのは、鈴と、45歳の新人医師・佐々木深夜(ディーン・フジオカ)の2人だけだった。だが、麻呂川は結婚記念日を忘れていて、途中で帰ってしまう。釣った魚を調理して食べるため、残された2人は深夜のアパートへ。そこで鈴は、都庁で働いていた深夜が突然医者を目指した理由を訊ねる。すると深夜は、10年前に妊娠中の妻が常位胎盤早期剥離となり、お腹の子とともに急に亡くなった過去を明かす。その現場にはまだ研修医だった鈴がいた。お見送りの現場で一人ボロボロと涙と流す鈴を見て、鈴のような医者になりたいと思ったのだという。

 一方、遺品整理の現場で、故人が恋人にあてたと思しき「南へ」と書かれた手紙と指輪を見つけた一星は、これを渡そうと“南”の手かがりを探し歩く。ようやく当人を見つけるも、女性は既婚者で、どうやら故人とは不倫関係のようだった。迷惑と言われているのがわからない一星は、手紙と指輪を突き返され、その反動で後ろに倒れた際にアクシデントで水までかぶってしまう。さらにその夜、鈴を偶然見かけるが、転んだ深夜を介抱する姿を見て、鈴には恋人がいるのだと誤解し、すっかり落ち込む一星だった。

 翌日の手話教室の帰り、千明に一星が病欠したことを聞いた鈴は、一星の好物のゼリーを「届けてやって」と千明に強引に渡され、一星の自宅へ向かうことに。風邪を引いて寝込んでいた一星だが、「彼氏いるのに、こんなとこ来ていいのかよ」と拗ねる。すぐに誤解が解けると、一星は鈴に甘え、キスをしようとする。だが、同僚の佐藤春(千葉雄大)が「恋はさざ波なんだから」と“引くことも大事”と助言してきたのを思い出し、すんでで思い留まる。

 結局、朝まで2人は一星の部屋で過ごし、快復したらしい一星は鈴を送る。海沿いの道の途中で座って話し始めた2人。日曜日の顛末を聞き、「今回も失敗」「でもいいんだ 俺はそれでも ずっと続けるから」とポジティブな一星を見て、鈴は以前に医療事故の裁判で「人殺し」と言われた過去を思い出し、「頑張ってもどうしようもないこと、いっぱいあるよね……」と暗い表情でため息をつく。すると、鈴を慰めようと一星は突然踊りだし、鈴の手を取って強引に一緒にダンスを始める。一星の優しさに「子どもみたいだと思ってたけど、そうでもないんだね。私なんかよりずっとまっすぐで、優しくて強いんだね」と伝える鈴。手話ではないからわからないという一星に、「そこまでの手話わかんない」と鈴が返すと、一星は鈴が手話教室に通っていることに触れ、「俺と話したいからだ」と嬉しそうにする。そんな一星を鈴は愛おしそうに見つめ、キスに応じようとするが、今度は一星が「鈴がホントに俺を好きだと思うまで、キスはステイします」と踏みとどまった。そんな一星を見た鈴が「しょうがないなぁ」と背伸びをして、一星のおでこにキス。喜びのあまり、一星はまた鈴と踊りだすのだった――。

 相変わらず強引な一星が鈴からの「ステイ」に従うところや、鈴の食べようとしたゼリーを強引に食べたり、おでこにキスをされて喜びのあまり踊りだしたりと、今回も一星の自由で無邪気な恋の様子が全面に押し出された。その素直な愛らしさに「ワンコかよ」「今週もキュンが止まらん!」と視聴者からは悲鳴に近い声が上がった。

 一方、一星や深夜の過去が明らかに。特に深夜は、10年前に鈴と出会ったことがきっかけで医師を目指すことになったと推測され、鈴に思いを寄せている素振りも見られることから、SNS上では「運命じゃん……」とのコメントが寄せられた。初回だけでなく、今回の第3話でも、マンガのようなコケっぷりを見せるなど“ドジキャラ”な深夜だが、北斗との関係など、まだまだ謎が多い。

 鈴と一星、そして鈴と深夜、それぞれに運命的な出会いがあり、それぞれ10歳ずつ離れた恋の三角関係は今後さらに深まりそうだ。しかし、ラストシーンでは鈴と一星の姿を、こぶしを握りしめながら見つめる謎の人影が登場。また次回の第4話では一星の親友・春が抱えている過去も明かされることになりそうで、単なるラブストーリーでは終わらない、一筋縄ではいかない展開が待ち受けているのだろうか。今夜放送の第4話が楽しみだ。

■番組情報
火曜ドラマ『星降る夜に
テレビ朝日系毎週火曜21時~
出演:吉高由里子、北村匠海、千葉雄大、猫背椿、長井短、中村里帆、吉柳咲良、駒木根葵汰、若林拓也、宮澤美保、ドロンズ石本、五十嵐由美子、寺澤英弥、光石研、水野美紀、ディーン・フジオカ ほか
脚本:大石静
音楽:得田真裕
主題歌:由薫「星月夜」(ユニバーサル ミュージック)
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、本郷達也(MMJ)
監督:深川栄洋、山本大輔
制作:テレビ朝日 MMJ
公式サイト:tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2023/02/14 14:09
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