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『インフォーマ』対談・沖田臥竜×佐野玲於…最高の相棒「ポンコツ2号」が見せた存在感

本当にテレビで流せるのかと心配になるシーンも

――例えが、絶妙ですね(笑)。また今作は、一般的な地上波ドラマでは描かれてこなかった、派手なアクション・ファイトシーンや、昨今のコンプライアンス的に大丈夫かと思わせるほどの過激なシーンが話題となっています。深夜ドラマとは思えないほどの制作費でつくられているのもわかります。

佐野 オールロケ撮影だったのですが、第1話から新宿の街中で、人が火だるまになるシーンがありましたからね。それに激しいカーアクションや乱闘シーンなどもあって、自分も現場でいつもゾクゾクしていました。3、4話の撮影なんかは、本当にすごかった。そんな現場に参加しようと思っても、なかなかできるものじゃないですよね。もちろん、これから放送される7話以降にはもっとすごいシーンがあるので楽しみにしていてください。本当にテレビで流せるだろうかと、心配になるシーンもあったくらいです(笑)。

沖田 佐野さんも現場で見ていたけれど、(敵役の)キムが暴走する車に跳ねられるシーン。あれも新宿の街中で撮ったんですけど、何も知らん人が実際に警察に通報するなんてこともあるくらいの迫力だった。それぐらい、みんな攻めに攻めまくって撮影していましたね。

――ところで、バディを組んだ桐谷さんはいかがでしたか?

佐野 絵に描いたような良い人っているんだなって。子供のころから見てきた桐谷健太っていう俳優のイメージとぴったり一致していました。桐谷さんって「気さくそう」「おもしろそう」「元気」って印象だと思うんですが、本当に素顔もそのまま。おもしろくて、人の話を聞くのも上手なお母さんという感じでしたね(笑)。
 座長としてもすごく引っ張っていってくれて、「この場面はこうしたほうがええんちゃうか」とか「こう来てくれたら、こう返すわ」など、アイデアもたくさん出してくださいました。インスピレーションの塊みたいな人ですね。それに、スタッフさんとも最も積極的にコミュニケーションを取られていたし、自分にもごく自然に気遣いをしてくれて。桐谷さんを見ていたら、勉強になることだらけでした。

桐谷さんとの名コンビ誕生(写真提供=カンテレ)

――沖田さんは、桐谷さんと対談もされました【参考「木原慶次郎というダークヒーローを生んだ男たち」】。

沖田 その時、桐谷さんは「座長って気持ちは全然なかった」と言われていましたけど、現場で見ていると、自然と座長の思いというか、責任感が出ていました。佐野さんに気さくに会話する姿もそうでしたが、すごく周囲に気を遣っていて、おもしろい作品、良いものにしようと、先頭を走っているなって。藤井監督が、桐谷さんに真っ先に声をかけたのも納得です。本当にまじめな方ですよ。

――元V6の森田剛さんのクールで怖い敵役も話題です。

佐野  森田さんと初めてお会いしたとき、すごいオーラを感じました。V6で活動されていたときと全く違う姿、雰囲気。いい意味での裏切り感。お若かった時に「どんな感じでV6のカミセンをやられていたっけ?」って思い出せないぐらい、あの頃と印象が違っていました。

――佐野さんもステージでパフォーマンスする姿とギャップが大きい役柄でした。

佐野 お芝居については、もっともっと勉強しなければって思っています。同じ表現者、エンターテイナーではあるけれど、ダンサーの世界とは全く違いますし、だからこそ、グループでやっているのとは違う表現や表情を学びたいし、挑戦したい。そこにおもしろみを感じていますし、ファンの方々にも楽しんでいただきたいんです。

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