「どん兵衛」がラーメンに!? ラーメンスープにうどん＆お揚げがINしたファンキーな一杯

「ラーメンスープの!?」はいつもより少ない麺＆小さいお揚げ

　麺は、いつもの「どん兵衛 きつねうどん」と同じと思われる、ストレート形状で幅広の油揚げ麺のうどん。他社の麺に比べて弾力がある多加水麺食感となっています。ただ、「特盛きつねうどん」は100グラムも麺が入っているのに対し、「ラーメンスープの!?」は85グラムで、特盛とノーマルサイズの74グラムとの中間程度の麺量に留まっています。体感的にも明らかに麺が少ないことがわかりました。

　刺さらない丸みのあるスープのため、うどん麺と合わせてもなんら違和感なく、まるで長年連れ添った夫婦のような好相性ぶり！　鶏油の濃いラーメンのスープなのに、むしろ中華麺よりうどんのほうがしっくりきそう。これが実は仮面夫婦だというのだから、世の中わかりませんね。

　お揚げは大きいのがドドーンと入っていますが、こちらもやはり「特盛 きつねうどん」に比べてひと回り小さくなっています。お揚げの甘さも通常よりおとなしめ。これより甘くしてしまうと、スープのせっかくの鶏油の甘さがよくわからなくなってしまいそうなので、あえて薄味に調整されていそうです。

　お揚げのほかに、渦巻きのナルトが6枚入っていました。麺やお揚げは通常の特盛よりパワーダウンですが、ナルトに関してはいつものかまぼこよりはるかに多く入っています。いつものかまぼこに比べるとラーメンらしい存在かとも思いましたが、よくよく考えるとうどんにも普通に入っていますよね。

　“うずまきナルト”は入っていますが、もちろん木ノ葉隠れの里にある「一楽」のラーメンではないし、「味噌チャーシュー麺大盛ナルト付き」でもありません。

「どん兵衛」らしいファンキーさは健在！

　最近では、蕎麦やうどんも創作メニューが多くなり、洋風を取り入れたうどんなども多く見受けられます。それでも、鶏油たっぷりのラーメンスープにうどんの麺とお揚げを入れてしまうのは十分にブッ飛んでおり、どん兵衛らしいファンキーな一面を感じ取ることができる、面白い商品でした。

　今回のスープは、うどんとも合いそうな丸みのあるやさしいスープの味でしたが、次回はもっとガッツリと、それこそ「味噌チャーシュー麺大盛」にうどんとお揚げを入れてしまうような、さらなるブッ飛び商品に期待したいです（おいしいのかどうかはわかりませんが）。

オサーン（カップ麺ライター）

カップ麺ブロガー＆ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern／「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん