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滝沢秀明氏、新会社設立で「ジャニーズ事務所と対立」の可能性は?

滝沢秀明氏、新会社設立で「ジャニーズ事務所と対立」の可能性は?の画像
画像:YouTube「TOBE OFFICIAL」より

 昨年10月いっぱいでジャニーズ事務所を退社した滝沢秀明氏が、自らが代表取締役を務める新会社「TOBE(トゥービー)」の設立を発表。新たな才能を募集し、アーティストをプロデュースしていくと表明した。

 滝沢氏は今月21日にTwitterの音声機能「スペース」を通して、「今後に関していろいろ考えた結果、僕はやはりもう一度エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました。自分の覚悟と皆様の期待を背負い、新人募集をし、アーティストをプロデュースする会社を立ち上げました」と発表。さらに「改めてエンターテインメントの世界で走り出すことを、本日ご報告させていただきます」と宣言し、会社の公式ウェブサイトやSNS、YouTubeチャンネルを開設したことを報告した。

 新会社のウェブサイトでは、早くも所属タレント募集の応募フォームが公開されており、新たな船出はすでに準備万端の様子。滝沢氏がナレーションを務めるコンセプトムービーなども公開されている。

 滝沢氏はTwitterスペースで「新人募集」とは言ったものの、応募資格などには年齢等の条項はなく、「日本国内在住」で「審査過程においてテレビ・WEB・その他媒体にて出演可能な方」といった条件のみ。「AUDITION」の文言もあり、幅広く才能を集め、選考過程がメディアで露出されるとみられる。

 また、5月2日をもってジャニーズ事務所を退所する元V6の三宅健や、時期は未定ながら退所が確定しているジャニーズJr.の7人組グループ「IMPACTors」は滝沢氏の新会社が受け入れる可能性が高いとの見方が強い。三宅は舞台『滝沢歌舞伎』に出演してから滝沢氏と盟友関係にあり、IMPACTorsは滝沢氏が名付け親となって育てたグループで、どちらも「合流」に向けた退所だと推測されているようだ。また、滝沢氏は赤西仁や山下智久ら“辞めジャニ”の面々とも積極的に交流している。

 噂されていた“タッキーズ事務所”がついに始動し、三宅やIMPACTorsらが合流するビジョンも見えてきたことで、ネット上では「ジャニーズ事務所と真っ向勝負か」といった見方も浮上している。

 しかし、業界内では「対立することはない」という意見が強いようだ。滝沢氏は「アーティストをプロデュースする会社」としたが、業界では「舞台を中心に手がけるプロダクションになるのでは」と以前から指摘されていた。滝沢氏はタレント引退後に裏方になってから、ジャニーズ内の「Jr.班」と「舞台班」のトップになり、とりわけショーに力を入れていた。だが、ジャニー喜多川さんの他界後に事務所の新社長に就任した藤島ジュリー景子氏は舞台への関心が薄く、それが滝沢氏との軋轢につながり、事務所内が舞台中心の「滝沢派」とテレビ・映画優先の「ジュリー派」に分かれたとも伝えられていた。

 いわば、滝沢氏の新会社設立は「滝沢派の独立」ともいえるもので、ジャニーズ時代の流れから舞台中心のプロダクションになりそうだと推察されているようだ。最近の三宅やIMPACTorsは舞台での活躍が目立っていたため、彼らが合流するようなら舞台中心となる可能性はより高まるだろう。

 となれば、ジュリー社長の意向でテレビ・映画での露出を優先するジャニーズ事務所と直接的に対立することはなさそうだ。また、一部メディアでは「滝沢氏の退社時に『引き抜きはしない』との約束を取り交わした」とも報じられ、その代わりにジャニーズ事務所側も滝沢氏の活動を妨害するような圧力をかけないという“紳士協定”が結ばれたのではとも推測されている。また、新会社の新人募集の応募条件には「性別」の指定がなく、女性アーティストが所属する可能性もありそうだ。そうなれば、よりジャニーズ事務所と差別化を図ることができ、対立構造を避けられるだろう。

 ただ、滝沢氏が引き抜きをしなくとも、舞台が好きなタレントなどが「ジュリー社長の下ではやっていけない」と退所し、滝沢氏を頼ってくる可能性はあり、そうなればジャニーズの屋台骨を揺るがすような事態に発展してもおかしくないだろう。一方、新会社設立を発表した直後に“ジャニーズ御用メディア”とされる「女性自身」(光文社)のWEB版が「滝沢秀明氏 新人募集も懸念されるスパルタ指導…後輩が疲労骨折、スタッフが白髪まみれの過去」とネガティブな印象の記事を出しており、本当にジャニーズ側からの圧力がないのかどうか不透明な部分もある。

 いずれにしても、エンタメの世界に戻ってきた滝沢氏の動向から今後も目が離せなさそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/06/01 03:16
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