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天海祐希、4月ドラマにかかる重圧…“息子”の『スタンドUPスタート』は歴史的大惨敗

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天海祐希

 フジテレビ系列で水曜22時台に放送されている竜星涼主演ドラマ『スタンドUPスタート』の苦しい状況が続いている。

 今期のドラマはこの3月、野球の世界大会「第5回ワールド・ベースボール・クラシック」と重なって数字を落とす作品がいくつか見られたが、『スタンドUPスタート』は直接的な影響がほとんどなかったにもかかわらず、視聴率・見逃し配信ともに厳しい結果が続いているのだ。

「竜星にとってフジテレビの連続ドラマ初主演作であり、かつNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』後の初の出演作だが、初回ですら視聴率は世帯平均4.1%、個人2.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とダントツで今期ワースト。しかもそこからどんどん数字を落としていき、第7話は世帯2.5%にまでダウン。これは今世紀の民放ゴールデン・プライム帯ドラマで歴代最低(単話)でした」(テレビ誌記者)

 単話で世帯2.5%を叩き出したといえば、同枠で1月期に放送されたHey! Say! JUMP・山田涼介主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』の第8話もそうだったが……。

「『しんぼく』の8話の場合、裏で『2022 FIFAワールドカップ』の日本対ドイツ戦が放送され、世帯17.3%という高視聴率だった影響が大きい。しかし、『スタンドUPスタート』第7話はそうした要因はなく、WBSと被ったわけでもない。にもかかわらず世帯2.5%という結果で、フジテレビ側もさすがに青ざめたようです。なお、22日放送の第10話は世帯2.4%でさらに下落し、今世紀の歴代最低を更新しています。次週の第11話が最終回の予定ですが、現時点で世帯視聴率の全話平均は3.23%で、全話平均視聴率でも今世紀の歴代最低となりそう」(同)

 2022年4月期から復活したこの水曜22時ドラマだが、『ナンバMG5』は特別編を除いた全話平均は5.39%、『テッパチ!』は全話平均4.8%、『親愛なる僕へ殺意をこめて』は全話平均3.8%と、同枠は右肩下がりの状態だ。

「もともと水曜22時台は視聴率ではテレ朝の『報道ステーション』が強い枠ですが、同枠のこれまでの作品と比べても、明らかにパワーがない。さらに、これまでは同枠の作品は、視聴率は悪くても、TVerでは比較的好調だった。しかし『スタンドUPスタート』はお気に入り登録者数が23万人程度で、深夜ドラマレベル。実際、『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京系)や『わたしの夫は―あの娘の恋人―』(テレビ大阪)といった深夜ドラマにすら負けてしまってますし、TVerの総合ランキングに入らない日も多く、配信でもまったくの不人気なんです。フジの配信サービスであるFODのランキングですら、最終回前の“盛り上がりどころ”のはずなのに、2012年の月9『リッチマン、プアウーマン』といった過去作よりも下の順位です」(同)

 この惨憺たる結果に、「しばらくは竜星主演の企画も通りにくくなるのでは」(芸能記者)との声も出ているが、打ち切られることなく、全11回を完走できそうなだけで御の字かもしれない。

 そんななか、いっそう重く重圧がのしかかっているのが天海祐希だという。天海は4月から、カンテレ制作・フジテレビ系列で月曜22時から放送予定の『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』で主演を務めるが……。

「天海にとって竜星は事務所の後輩ですが、それ以上に竜星から業界の母のように慕われている。同じフジテレビ放送のドラマということもありますし、“息子”の雪辱を果たしたいところでしょう。しかしこの『月10』枠は、現在放送中の草彅剛主演『罠の戦争』が好調で、低迷している月9ドラマを完全に食ってしまった。しかも、この『合理的にあり得ない』はバディ役が売れっ子の松下洸平、原作は『孤狼の血』シリーズなどでも知られる柚月裕子氏の小説ということで、“外せない”作品ですし、4月期の月9は、木村拓哉主演で、豪華出演者が揃い踏みとなるフジ肝いりの『風間公親-教場0-』ですから、月9からの流れで数字もしっかり取ってほしいと期待されているだけに、天海は相当プレッシャーを感じているようです」(同・芸能記者)

 だが、早くも不安要素が指摘されているという。

「監督は、『離婚弁護士』シリーズや『BOSS』第2シーズンなど天海とのタッグでフジテレビでヒットを生んできた光野道夫氏ですが、2012年の『カエルの王女さま』はいまひとつの結果に。また、光野監督作でいうと、最新作となる2021年の映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』も大コケでした。

 加えて、天海とフジの相性がこのところ悪い点も懸念されています。『スタンドUPスタート』の窮状を救うべく第7話にサプライズ出演したものの、視聴率は2.5%と逆に悪化。また、フジでの連ドラ主演は2016年の『Chef~三ツ星の給食~』以来ですが、全話平均7.02%と、天海主演作にしては微妙な結果でしたからね……」(同)

 〈あり得ない方法で、あり得ない敵に挑む、痛快エンターテインメント〉を謳う『合理的にあり得ない』だが、竜星の『スタンドUPスタート』のように“あり得ない数字”にならないことを祈るばかりだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/03/24 12:00
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