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旧帝大卒エリートアイドルグループに聞く「女子と偏差値とかわいさと私」第2回

超高学歴アイドルが語る、“顔面偏差値”とメイク、そしてストイックな研究生活

大学で評価されるのは、「勉強ができる女の子」ではなく「かわいい女の子」

超高学歴アイドルが語る、顔面偏差値とメイク、そしてストイックな研究生活の画像5
国指定の登録有形文化財である、東京大学の正門。本郷通りに面し、明治期に活躍した建築家の伊東忠太が設計し、1912年に完成した。

 愛知県名古屋市内に生まれ、地元の名門私立・南山学園の中高一貫女子校から東京大学理科二類を受験、同大工学部に進学したなつぴなつ。岐阜県で地元の公立小中を卒業後、県内のトップ高校に進み、京都大学農学部に進んだえもりえも。静岡県西部に生まれ、公立小中から県内上位の公立高校、そして名古屋大学情報文化学部に入学したあずきあず。彼女たちは、大学に入学し、それぞれにカルチャーショックを受けたという。

田中東子(以下、田中) 大学入学後は、どんな学生生活を送りましたか? 高学歴の女性たちから、高校までは性別に関係なく偏差値で評価されてきたのに、大学に入った瞬間、女子だけが外見とか気立てのよさとかといった「女らしさ」を評価されるようになりショックを受ける、というケースをよく聞きますが……。

なつぴなつ(以下、なつぴ) 私がつらかったのは、まさにそれです。大学で人気が出たり評価されたりするのはいつも、「勉強ができる女の子」ではなく「かわいい女の子」であることを目の当たりにして、これだけ勉強をがんばってきたのに、結局“女は顔”なんだなあと落ち込みました。わかってはいたけど、やっぱり……という感覚です。

 大学で入っていた「東大娘。」というアイドルのコピーダンスサークルでも、同じような思いをしました。例えば、文化祭などのステージでは何十人もの女の子たちで踊るのですが、写真をいっぱい撮られるのはかわいい子だけ。ときどき私を撮ってくれる人もいましたが、その写真がTwitterに上がったら、私を指して「1人だけブサイクがいる」みたいなコメントがつくことも少なくなくて……。アイドルも踊ることも大好きだったけど、世間からの容姿に対する厳しいまなざしには本当に傷つきました。

えもりえも(以下、えもり) 私は、自分の楽しさだけを追求するために勉強をしてきたので、かわいい子が「かわいい」ともてはやされることに関して劣等感を抱いたりしたことはないですね。

 どちらかというと京大にはぶっ飛んだ人が多くて、「私も面白い人だったはずなのに!」という対抗意識が芽生えました(笑)。なかでも男子は女子より派手に騒ぐから、より面白く見えて悔しいなとすごく思っていました。

あずきあず(以下、あずき) 私がショックを受けたのは、都会の女子たちの“女としてのレベルの高さ”です。名古屋大学は名古屋市内出身者が多いのですが、その子たちは高校時代から、メイクやファッションの腕を磨いているんですよ。

 一方の私は、女子というだけで「かわいい」と言ってもらえるような田舎の環境で育ったので、メイクに関心を持ったこともありませんでした。だから、都会のオシャレでかわいい女子たちに囲まれて、メイクについて何も知らない自分に焦ってしまって……。メイク用品の名称すらもわからなかったので、「メイクの教科書」みたいな本を買って勉強するところから始めました。

田中 「私は別にメイクをしなくていいや!」という発想にはならなかったんですね。

あずき ならなかったですね。昔からなんでも一番になりたくて、地元にいるときも自分なりにもっとかわいくなれるように努力してきたからだと思います。大学で都会の女子たちの姿を見て、自分が一番かわいい女の子になるのは無理だというのは自覚したけれど、それに近づく努力をしないのはいやだなと思って、メイクを勉強したりしたわけです。

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東の東京大学に比べ、どこか自由で猥雑なイメージの強い京都大学。画像は吉田キャンパス(京都市左京区)のシンボルともいえる時計台。(画像/ゲッティイメージズ)

京大生にもアイドルにもなれない人生をどう生きていいのかわからなかった

――大学や大学院では、どんな勉強をしていたんですか?

えもり 京大は適当に勉強していても単位が取れたので、大学時代は勉強はそんなに頑張っていなかったです。それよりも、日常的な学生生活のほうが面白かったです。例えば、キャンパス内でこたつを広げて飲み会をしている人がいたり、飼っているヤギや孔雀を散歩させている人がいたり、いる人がみんな自由で、毎日がRPGみたいでした。

 大学の寮も面白かったです。京大には4つの寮があるのですが、一番ヤバイのが、“過激な人”が多い熊野寮で、寮を機動隊が取り囲んでいるなんてことがニュースになったり。活動家の学生がバリケードを築いたものの、レポートの提出期限が迫った学生によって内部から破壊される……みたいなわけのわからない事件が毎日起こっていて(笑)。

 大学院時代は研究も楽しかったですが、何より研究室の生活自体がとても楽しかったですね。「雪が降ってきたから今日は銀閣寺を見にいこう」などと言って、みんなで寒いなか出かけていったりして。

あずき 私も大学に入ってからは、それほど真面目に勉強しなかったですね。「京大に入ってアイドルになる」ことしか考えてこなかったので、京大生にもアイドルにもなれない人生をどう生きていいのかわからなくて。ただ、「人類生存のための科学」と哲学の授業だけは、興味を持って聞いていました。

 「人類生存のための科学」は、科学技術の進歩とともに人間がどう生きるべきかを考える授業。例えばWikipediaやAmazonのレビューといったインターネット上の情報を、技術的な視点からだけでなく哲学的な視点から考えるとどうか、といった複合的な思考を学びました。

 学部でも院でも、研究テーマは、実社会でのデータ活用とそのデータ構造についてでした。学外の方と共同研究を行ったりして、フィードバックを得ながら研究するのはとても楽しかったですね。

なつぴ 私も、大学入学後はあまり勉強しない人間に戻ってしまったんですよ。どの科目も普段はスマホをいじったり寝たりしていて、テストだけ友達にノートを借りてどうにか乗り切るような学生でした。

 今では、あんなレベルの高い授業を受けられる環境にいたのにもったいなかったなと後悔しています。もともと数学が好きで、高校数学的な要素のある線形代数とかまでは成績がよかったんですが、「イプシロン-デルタ論法」など概念的な理解が必要な分野に入ってつまずいてしまって……。いずれまた、大学院などで数学を学び直したいなと思っていますね。

 学部と院のゼミは、数学や数式を使うものではなく、実験メインのものを選択肢しました。原子力発電の放射性廃棄物を地層に処分する際、使われる計画になっている「ベントナイト」という物質について実験研究していました。

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