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夏ドラマで評価を上げる芦田愛菜と伊藤沙莉の女優力…各局で争奪戦勃発か

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芦田愛菜(Getty Imagesより)

 今年の夏ドラマは話題作も多く、各局でさまざまな作品が放送されている。1話の制作費が1億円近いと言われる超大作の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)をはじめ、王道恋愛ドラマから一風変わった刑事ドラマまで、全てに目を通せないほどバラエティにとんだ作品が勢ぞろいだ。

 「注目すべきは『VIVANT』ですが、月9の『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)からも目が離せない。平成時代を思わせるようなベタベタな王道ラブストーリーを展開し、放送ごとにTwitterで大きな話題となる。視聴率は月9史上でも最低レベルですが、ネットでは『ネタドラマ』として人気が高くTVerの登録者数は第3話の放送後に90万人近くなっている。また、Snow Manの目黒蓮が主演を務める『トリリオンゲーム』(TBS系)も、アニメを見ているような大げさな展開や演技が若年層から支持されています」(民放関係者)

 そんな話題作が盛りだくさんの中、テレビ関係者の間で注目度が高いのは『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)だという。

「『シッコウ!!』は、伊藤沙莉が主演で脇を織田裕二が務めていることで放送前から話題だった。織田は、約30年ぶりに主演以外でドラマ出演。独自の価値観を持った執行官役で、コミカルな演技を見せ『かわいいオジサン』を表現している。そんな織田よりも注目を浴びているのが伊藤です。これまで、映画作品での評価が高かったのですが、『シッコウ!!』で見せる織田とのコミカルな掛け合いが自然で面白い。超大物である織田に臆することなく、自然体の演技ができるのは天才的な感覚です。2024年には連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の猪爪寅子を担当することが決定していますが、今年から来年にかけて大ブレイクをはたすと言われる」(民放関係者)

 さらに注目されているのが、松岡茉優が主演を務める『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)。平均視聴率は、初回が世帯6.5%、個人3.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区:以下同)で、さらに7月22日に放送された第2話は世帯5.8%、個人3.3%とふるわない数字を記録した。

 ドラマは、松岡演じる女教師の九条里奈が、卒業式の日に自身が担任を務める「3年D組」の生徒に突き落とされるところからはじまる。1年前にタイムリープした里奈が、自身を殺そうとした犯人を見つけながら、生徒たちと本気で向き合う学園サスペンスドラマとなる。

 その生徒役で出演している芦田愛菜に、テレビ関係者の眼差しが集まっている。

「芦田は7年ぶりに民放連続ドラマに出演することになり、いじめで本来ならば自殺するはずの鵜久森叶を演じる。準主役のポジションで、初回にはいじめられ苦しい胸の内を涙ながらに話す迫真の演技を見せた。天才子役と言われた芦田は、最近では映画出演が多かったですが、抑揚の効いた『ベテラン』らしい演技を見せ、主演の松岡を喰うほどの存在感を見せている。生徒役は他にも、『こども店長』でおなじみの加藤清史郎や、窪塚愛流、本田仁美(AKB48)などが担当していますが、レベルの違いを見せつけている。ドラマ関係者の間でも評価が急上昇し、来年以降はドラマでも芦田の取り合いが起こりそうです」(同上)

 これまで、天才女優と言われながらも映画での活躍が多かった伊藤と芦田。今回、ドラマ作品で注目を集めるようになったが、その裏にはテレビ局の方針転換が大きく関係しているという。

「CM料金が年々下がっていることで、テレビ各局は新たな収益源を見つけないといけなくなった。そこで、民放各局がドラマの量産体制に入っています。ドラマはヒットすれば映画化もできますし、DVDも一定層には売れる。また、各局が運営している見逃し配信サービスのコンテンツにできるのも大きい。特に、ドラマの映画化を推し進めるフジテレビは、10月期の秋ドラマで週8枠もドラマに割く編成の予定。各局で俳優の奪い合いが起きていて、特に若手女優は広瀬すずや橋本環奈、川口春奈などドラマ常連組は何年も先までスケジュールが抑えられている。そこで、各局で映画などから女優の掘り起こしがはじまっている。伊藤と芦田については、演技力があることは実証済みですから、今後さらにドラマに主演クラスでの出演が加速するでしょう」(スポーツ紙記者)

 特に芦田に関しては、最近ではバラエティ番組への出演が多かったが、女優としての仕事を最優先にしていく思惑もあるという。

「芦田が所属している事務所は、主に子役を取り扱っている。正直、国民的人気を獲得した芦田の売り方に四苦八苦していた印象もある。ただ、今後は本人の意向もあり女優業をメインで活動していくつもりのようです。これまでは学業優先で、まとまったスケジュールの取れる映画を最優先にしていた。ただ、大学進学も成功しだいぶ時間の余裕ができたことで、ドラマへの進出をすすめるようだ。日テレは、過去に芦田が『史上最年少のドラマ主演』を果たした『さよならぼくたちのようちえん』を放送。芦田も事務所も、日テレには恩義を感じ優先してドラマの話を受けているそうです。今後、シリーズ化もできるようなドラマで、芦田を主演に迎える作品の制作を構想しているようです」(民放関係者)

 バラエティ番組だけでなく、ドラマでも大成功を勝ち取りそうな芦田。かつては、医者になることが夢だと語っていたが、ぜひ国民的人気の女優になることを目標にしてもらいたい。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/07/26 12:00
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