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TPの芸人礼賛

三四郎との絡みも完璧!逸材が顔を揃えた「25歳以下」お笑い賞レース決勝

三四郎との絡みも完璧!逸材が顔を揃えた「25歳以下」お笑い賞レース決勝の画像1
『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』公式サイトより

――お笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(TP)が見た、芸人たちの“実像”をつづる。今回は新設賞レース『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』決勝によせて。

今年新設された25歳以下限定のお笑い賞レース『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』(以下、『UNDER25』)の決勝戦が9月16日に行われ、芸歴1年目のトリオ「えびしゃ」が優勝した。えびしゃは今年の『キングオブコント』(TBS)でも準決勝に進出しており、今後さらに活躍すること間違いなしだろう。

約500キャパの草月ホールは超満員、3時間にも及ぶ熱戦を僕は会場で見学することができた。この賞レースの1次予選から準決勝までの審査員を務めさせてもらった関係で会場に招待していただいたのだ。しかも主催者様のご厚意で、ありがたいことに佐久間宣行氏やオークラ氏といった豪華審査員の真後ろの席だった。『キングオブコント』だったら美女が座っているポジションだ。かなりの特等席で見させてもらったので、その恩返しの意味も込めて決勝に進出した若き10組の振り返りをしていきたいと思う。

【1】でぃ
この春、小学校の先生を退職してフリーの芸人に転向した異色のピン芸人。「おなかがすいたらネタを書く」という意味不明なルーティンを持つ彼ならではの、これまであまり見たことない世界観の1人コントを展開していた。ほんわかした天然キャラで良い人オーラが出まくっている彼は、さながら売れっ子芸人の「やす子」を彷彿とさせた。

【2】えびしゃ
3人の平均身長が180cmを超えるというかなり珍しい大型トリオ。それがネタのパワーにつながっていて、とても迫力があり、舞台上の立ち姿がかなり絵になる。披露したネタもピンスポを巧みに使用して舞台に奥行きを出した非常に高度なネタだった。トリオで唯一「ネタを考えていない」サエキくんは、早速三四郎の”オモチャ”になっていて平場でも強さを発揮していた。

【3】兄弟
吉本興業所属の実兄弟コンビ。この2人もえびしゃ同様、身長179cm&185cmと大柄で、センターマイクの前に立っている姿がとてもカッコよかった。ただネタはパワータイプではなくしっかりと会話を聴かせるネタだった。『M-1』でも楽しみ。意気込みを聞かれて「優勝して吉本興業を有名にしたい」とコメントしていてめちゃくちゃ笑ってしまった。あと大会後に家族旅行をしててほっこり。
https://x.com/tiesay2/status/1704063652813512938?s=20

【4】村上、元気そうで良かった。
マセキ芸能社所属のピン芸人。正直ネタはほかの組に比べてウケていなかったものの、それを取り返して余りあるほど平場で躍動していた。この年齢でもう「負けた後の立ち居振る舞い」ができていて、短時間で審査員が彼をディスるほどの関係性を築き上げたのは立派。平場で最も爪痕を残したといえるかもしれない。

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