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アンガ田中、田中道子、伊野尾慧…続々と増える”建築キャラ” 建物番組急増で需要は拡大中!

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アンガールズ・田中卓志(写真/Getty Imagesより)

 近年、テレビ界で静かなブームとなっているのが「建築」。お宅訪問、物件探し、マイホーム作り、リフォーム、名建築探訪、昭和レトロ回顧、巨大建築物の解体……チャンネルを変えればどこかで家や建築関連の番組をやっているといっても過言ではない。

「テレビ界で衣・食・住は鉄板ネタですが、中でも人気なのが、衣や食のようにトレンドがなく、好みもわかれない『住』。住まいや建築物を扱うコーナーは視聴者の関心が高く、堅く数字が稼げるので、情報番組でもバラエティでも大人気です。

 最近多いのは物件探し企画。オーソドックスな構成は、物件を紹介した後に価格や家賃を当てさせるやり方ですが、たっぷり尺は取れますし、タレントは1人いればOKで、制作費は安く上がります。大きな声では言えませんが、紹介する物件はPR案件の場合も多い。どの番組もやりたがるのは納得です」(キー局関係者)

 そういった番組が増えれば、当然需要が高まるのは建築に強い芸能人。リードするのは、きっちりと学校で建築やデザインのことを学んだタレントだ。

「まず、家や建築関連の番組で真っ先に名前が上がるのはアンガールズの田中卓志です。彼は国立大学の建築学科出身で知名度も抜群ですし、スタッフの意図を理解する能力が非常に高い。BSテレ東で『となりのスゴイ家』という番組をやっています。

 それに続くのは女優の田中道子と、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧。ミス・ワールド日本代表の経験もある田中道子は昨年一級建築士試験に一発で合格し、目下、建築番組に引っ張りだこです。一方の伊野尾は明治大学理工学部の建築学科を卒業していて、“建築アイドル”を名乗ることもあり、積極的に“建築好き”をアピールしています」(民放バラエティ番組制作関係者)

 とりわけ建築番組が多いのはBS。テレビ欄を眺めると、『ビルぶら!レトロ探訪』(BSフジ)、『辰巳琢郎の家物語』(BS朝日)、『劇的ビフォーアフター』(同、再放送)、『憧れの地に家を買おう』(BS-TBS)といった番組が並んでいるが、上述の3人以外にも“建築キャラ”の芸能人はいる。

「大御所は何と言っても渡辺篤史です。彼の名前を冠した『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日系)は30年以上放送されており、お宅訪問のひな形を作った番組。東大建築学科出身という看板を持つ菊川怜と共に、芸能界の建築キャラ“2大スター”と言って良いでしょう。

この他、『百年名家』(BS朝日)という番組を長年続けていた八嶋智人と牧瀬里穂、BSのレトロビル探訪番組が好評な梶原善、実際に建築現場で働いていた経験があるユージ、尼神インター・渚といった人たちもいます。

別格の存在は鈴木京香です。鈴木は、世界的建築家ル・コルビュジエに師事した建築家・吉阪隆正が設計した名作住宅『ヴィラ・クゥクゥ』が解体の危機に瀕(ひん)していたことを聞きつけ、私財を投じてこれを買い取り、修繕工事を実施。本当に建築が好きなようです。

建築キャラというと一見地味に映りますが、シニアや富裕層の関心が高いジャンルですし、建設や建築関連のイベントやシンポジウムのパネラー、巨大施設の落成式のゲスト、ゼネコンや不動産会社のCMなど、“旨み”はいくらでもある。住宅も建築も流行り廃りなく永遠に存在するものですから、旨みもずっと続くということです」(芸能関係者)

 芸能界で長く食べていきたい若手は、建築学科を目指すしか無い……とは言い過ぎか。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2023/10/08 06:00
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