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Snow Man、ファンの圧倒的購買力でCDからケーキまでバカ売れ…ジャニーズ問題の渦中でも勢い衰えず

ジャニーズ事務所公式サイト「Johnny’s net」より/Snow Man

 ジャニーズ事務所の稼ぎ頭に成長したSnow Manについて、ファンの購買力が高すぎることが話題になっている。性加害問題によってジャニーズは激震に見舞われ、一部では「若者のジャニーズ離れ」が起きているとの指摘もあるが、どこ吹く風で彼らの関わったものはすべてバカ売れ状態になるようだ。

 今月10日、洋菓子メーカーの不二家が公式サイトやSNSで異例の発表をした。クリスマス用のスペシャルケーキ「いっしょに!Smile Switch!雪降るホワイトクリスマス」の店頭予約を、10月15日をもって前倒しで締め切ると告知したのだ。同ケーキは、予約特典として不二家のCMキャラクターを務めるSnow ManのオリジナルX’masカードとアクリルフレームがついてくる。10月1日に店頭予約を開始した時点では、同社のSNS公式アカウントが「数は充分にご用意しておりますので慌てずお越しください」とわざわざ案内していたのだが、ファンによる予約が想定以上に集中し、約2週間で「完売」となったようだ。

 同社は「十分な数量を用意しておりましたが、予想を大きく上回る予約をいただきましたため、大変申し訳ございませんが、10月15日をもって店頭予約を終了とさせていただきます」と発表。当初の締め切り日は12月15日で、2カ月も予約打ち切りが早まったことになる。10日以降に多数の予約が入った場合は、さらに締め切りが早まる可能性があるという。

 性加害問題を受けてジャニーズタレントを広告起用していた企業の「CM撤退ドミノ」が連鎖しているが、不二家はSnow Manの起用を継続。不二家はグループの冠ラジオ番組『不二家 presents Snow Manの素のまんま』(文化放送)のスポンサーを務めているが、これも現時点で契約の変更はないとしている。そうした背景もあって、ファンとしては単に特典目当てだけでなく「不二家への感謝」の気持ちがあり、ケーキの予約数が爆発的に伸びる要因になったようだ。実際、ネット上では「スノ……まで言いかけたら店員さんが予約票を用意してくれた」「土日は予約のお客さんが殺到して大変だったって店員さんが言ってました」といった報告があり、すさまじい人気ぶりとなっていることがうかがえる。

 近いうちにネット予約(宅配)分の注文受け付けが開始される予定だが、それも激しい争奪戦となって早期打ち切りとなる可能性がないとは言い切れない状況だ。また、ファンの中には特典がついていなくとも何かお祝い事があるたびに「不二家のケーキを買う」という人が増加しており、同社の売上を押し上げそうな勢いだ。

 これに限らず、Snow Manは売上面においてジャニーズの中でも群を抜いている。1stアルバム、2ndアルバムと連続でミリオンセールスを記録し、5月にリリースした3rdアルバム『i DO ME』は「初週ミリオン」という偉業を達成。先日、9月にリリースした最新シングル「Dangerholic」もミリオン認定され、CDが売れなくなった時代とは思えないほどの驚異的セールスを叩き出し続けている。

 さらに、ファンはYouTubeで公開されているデビュー曲「D.D.」の1億回再生を目指す運動を展開していたが、これが11日に達成された。ジャニーズにおけるMVの1億回再生はKing & Princeが「ツキヨミ」、SixTONESが「こっから」で達成しているが、デビュー曲が1億回再生を突破したのはジャニーズ初の快挙となる。

 メンバー個人の活躍も目覚ましく、宮舘涼太は今月16日深夜からスタートする新番組『日本全国さすらい料理バラエティ 黄金のワンスプーン!』(TBS系)で初の単独MCに挑戦。深澤辰哉は、嵐の相葉雅紀が主演する27日スタートの新ドラマ『今日からヒットマン』(テレビ朝日系)でメインキャストのひとりを務める。

 また、ジャニーズ問題の拡大に伴って所属タレントの独立や移籍の可能性を伝える報道が盛んになっているが、目黒蓮とラウールは9月下旬に会員向けブログでそろって「1年前くらいから事務所の体制が変わって、仕事の環境がとてもよくなった」といった趣旨の文章をつづり、事務所への感謝の気持ちを表明。Snow Manのツートップともいわれる目黒とラウールが「残留宣言」をしたとみられており、ファンが安心して応援できることも購買力の高さにつながっているようだ。

 性加害問題によってジャニーズはガタガタの状態になっており、近いうちにエージェント制に移行することでさらなる混乱が生じるとみられる。そんな中でも、圧倒的な購買力を持ったファンに支えられているSnow Manの快進撃は勢いが衰える気配がまったくない。そもそもタレントに罪はないのだから、こうした「数字」によって潮目が再び変わる可能性はありそうだ。窮地のジャニーズを救うことができるのは、文句なしのエースに成長したSnow Manしかいないのかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/10/12 18:00
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